パナソニックと丸井は8月24日から、自律移動ロボットを用いた案内サービスを実施する。東京・有楽町の「有楽町マルイ」1階エントランスを巡回し、施設やイベント情報を来館者に案内する。広告効果のほか、スタッフの有効活用、新型コロナウイルスへの感染対策などの狙いがある。
自律移動ロボット「HOSPI Signage(ホスピ・サイネージ)」は、胴体3面に液晶ディスプレーを搭載し、館内の案内や商品やイベントなどの情報を表示できる機能がある。表示内容は、ロボットが走行している場所や時間帯に応じて変更できる。
走行時は事前に登録した目的地を巡回するほか、来館時の操作に応じて、目的地まで自動で案内する。今回の検証では自動案内は1階のエレベーターホールまで。パナソニックと丸井が事前に実施した利用者アンケートで「わかりづらい」という声が多かったトイレや授乳室などは、地図を表示する。これまで、JR山手線・高輪ゲートウェイ駅や成田空港で実験を重ねてきた。
9月上旬〜中旬には、人を乗せて自動走行する「PiiMo(ピーモ)」を3台導入し、「有楽町マルイ」内での買い周り移動サービスについても検証する予定。