ソーシャル・パーソナルに立脚したオウンドメディアの勃興
また、折しも当時は「企業発信」が潮目を迎えていました。トヨタさんが運営する『トヨタイムズ』やユニクロさんが運営する『Life Wear Magazine』などの新しく立ち上がったオウンドメディアは、ソーシャルイシューを軸に、よりパーソナルな視点でトップもしくは企業としてメッセ-ジを届けることを主眼に置いているように見受けられました。
SDGsや働き方など、ソーシャルイシューへの意識の変化が一段とスピードをあげる中、プロダクトの広告では伝えきれない企業の「社会の一員」としての立場からのメッセージを伝えるために、こうしたメディアが立ち上がっていったのだと思います。
ここ最近で言えば、パナソニックさんが社長個人のnoteを開設したことも話題になりました。きれいなスローガンで伝えること同じくらい、たとえ拙くとも「現在地」を伝え続けることに重きを置き始めているのだとも思います。
キリングループに視点を戻せば「世界のCSV先進企業となる」というビジョンを掲げています。事実、CSVの取り組みは日々相当な熱量をもって相当数届けられてきました。世の中的な気運と、個人的な熱量を伴ったCSVの文脈を掛け合わせたコンテンツ展開を主眼においたメディア展開をすることは、今後より必要になってくると感じました。
さらには現在進行形で動き続ける活動を追いかけることは、キリングループの活動が「わかりやすく」社内外に認知されるきっかけにもつながると思いました。
そうして2019年に、キリングループひとりひとりの人の声をできるだけ素直にお届けするメディアとして、小さく(ほんとうに小さく)note上に立ち上げることにしました。
次回は、発信拠点としてnoteを選んだ理由をお届けします。