第74回「広告電通賞」の最高賞にあたる「総合賞」に、サントリーホールディングスが選ばれた。同社の総合賞受賞は2年連続で24回め。広告電通賞審議会の事務局によると「対象期間での多岐にわたる広告活動、受賞作品数などを広告電通賞審議会が総合的に評価、判断した」という。
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理事会は全国5地区で500人超の選考委員で構成する。部門ごとの選考委員長には、東京ガスコミュニケーションズやライオン、東レ、花王などの広告主をはじめ、メディア企業や学術界出身者も名を連ねる。
今回の応募総数は1190点で、新型コロナウイルス感染症拡大で広告制作数自体が減っていた影響を受けたもよう。2019年の第72回は1424点、第73回は1398点だった。昨年に続き、ことしも贈賞式は休止する。
サントリーホールディングスは、テレビCMなど広告映像表現を評価するフィルム広告部門と、ブランド体験のプランニングを評価するブランドエクスペリエンス部門の2部門で最高賞を獲得した。受賞理由など個別の評価点について事務局は非公表とした。
第74回「広告電通賞」を受賞した企業は以下のとおり。
総合賞
サントリーホールディングス
各部門最高賞
プリント広告最高賞
大塚製薬/カロリーメイト(部活メイト)
オーディオ広告最高賞
大塚製薬/カロリーメイト(おやつに入りますか)
フィルム広告最高賞
サントリーホールディングス/ボス(宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス)
OOH広告最高賞
セイコーホールディングス/企業広告(あの時をわすれない。進み続けるために。)
ブランドエクスペリエンス最高賞
サントリーホールディングス/伊右衛門(緑の伊右衛門)
エリアアクティビティ最高賞
岩手日報社/3月11日震災風化防止プロジェクト
(広告から政治を動かす~3月11日東日本大震災風化防止「県民の日制定」プロジェクト~)
イノベーティブ・アプローチ最高賞
ヤフー、警察庁/指名手配犯の捜査(TEHAI)
特別賞・SDGs特別賞・地区賞
特別賞
藤子・F・不二雄プロ、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム/企業広告(ドラえもん STAY HOME PROJECT)
SDGs特別賞
貝印/企業広告(バーチャルモデル広告『剃るに自由を』)
名古屋地区広告賞
シャチハタ/ネーム9(印影漫才師ふぉれすと) フィルム広告
九州地区広告賞
九州旅客鉃道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka/九州新幹線(流れ星新幹線) フィルム広告
北海道地区広告賞
北海道新聞社、ティーバイティーホールディングスほか50社/未来のきみに贈る歌キャンペーン(未来のきみに贈る歌「#ミラ歌」) エリアアクティビティ
編註:位置づけとしての最高賞と、賞名としての最高賞で、混同を招く見出しになっていたため、訂正いたしました(2021-09-16 18:00)