映像作家・柿本ケンサクの個展開催、「⾳楽現像」というプロセスを経て生まれた写真

演出家・映像作家・撮影監督として、映画やコマーシャルフィルム、ミュージックビデオ、広告の世界で幅広く活躍しているアーティスト・柿本ケンサク。今年は⼤河ドラマ「⻘天を衝け」メインビジュアル、タイトルバックを演出。7⽉にはドラマ「上下関係」が公開され、11月には映画「恋する寄⽣⾍」が公開予定だ。

そんな柿本の展覧会「時をかける Collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopnia」が、9⽉17⽇から東京・渋⾕パルコB1F 「GALLERY X」で始まる。

本展のメインとして展示されるのは、新作「Trance Music」のインスタレーション。⾳楽現像によって⽣まれ変わる写真の変化を独⾃のアルゴリズムで表現した作品だ。具体的には、柿本がコロナ禍前に撮影した⾵景写真を海、⼭、植物、ミクロとマクロなど、10の性格に分類。その写真を機械学習させ、現像し浮かびあがってきた像に、時代・社会を変えようとしてきたアーティストたちの⾳楽を聴かせるというプロセスを経ている。

「Trance Music」シリーズ

また、本展では過去に発表した「Trimming」シリーズ、「TRANSLATOR」シリーズも新たな⽅法で展⽰。本展のために新たに制作されたZINEも販売される。

さらに、2020年に立ち上げられた柿本によるリモート映像プロジェクト「+81FILM」の上映会も開催される。

2020年に公開された「+81FILM」の予告篇

この作品は、新型コロナウイルスの自主隔離中に、柿本が世界各地で知り合った映像作家に安否確認の連絡をとったことがきっかけとなりスタート。チリ、モンゴル、ロンドンの3都市を舞台に、柿本が現地監督と各地のコロナウイルス流⾏状況を確認しながら撮影を敢⾏し、リモートで3つの短編を制作した。柿本は、すべての作品の脚本・共同監督を務めている。また、チリ編には細野晴⾂、モンゴル編には半野喜弘、ロンドン編には⼤橋トリオと⽇本を代表する⾳楽家たちが参加している。

そして今回、「+81FILM」の新作として、柿本⾃らが監督を務め、ハンガリーを舞台に撮影。ケンモチヒデフミが楽曲提供した、新たなショートフィルム『DROP BY DROP』が完成した。その作品を含む4編が、9月25日に一夜限りで公開される。

Kensaku Kakimoto Exhibition 時をかける Collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak
会期:9⽉17⽇(⾦)~26⽇(⽇)
会場:渋⾕パルコB1F 「GALLERY X」
時間:11時~20時
※⼊場は閉場時間の30分前まで ※最終⽇は18:00閉場
料金:500円(税込み)

「+81FILM」特別上映会
・監督:柿本ケンサク、ガブリエル・ディアス、バット・アムグラン、ティージェー・オーグラディー・ペイトン
・音楽:細野晴臣、半野喜弘、大橋トリオ、ケンモチヒデフミ
・プロデューサー:中村友香 馬詰正
日程:9月25日(土) 時間:17:00〜 上映時間:約40分予定
会場:渋谷パルコ8F「ホワイトシネクイント」
料金:1,200円

柿本ケンサク氏に関連する情報はこちら: 「CONNECTION LAB」

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