カインズは9月24日、ラベルのないペットボトル飲料(ラベルレス)4種の販売を一部店舗で始めたと発表した。緑茶や麦茶など600ミリリットル入り24本のケース販売で、2021年内に全店舗での発売を目指す。すでにラベルレス商品として販売しているミネラルウォーターと合わせると、年間で約35トン分のプラスチックゴミが削減できるという。
カインズでは、飲料などの大容量商品をケース単位でまとめて買う利用者が増えており、今後、2リットル入りも取り扱う予定。
2018年、ラベルレス飲料に先鞭をつけたアサヒ飲料が20歳代〜60歳代の既婚女性2000人を対象に調査した結果では、ラベルはがしはペットボトルを捨てる際に手間だと思う作業の1位で、約半数が回答した。次いで「中を洗う」が40.3%、「キャップと別に捨てる」が18.4%だった。
ラベルレス商品は外箱に必要な食品表示などを行うため、ケース販売が前提となっているが、首掛けラベルや小さなシールを貼付するタイプの商品も出てきている。富士経済が9月3日に発表した推計では、ラベルレス飲料の市場規模は2020年の87億円から、21年は2.4倍の205億円となる見込み。