アドタイを読む皆々様、お疲れ様です。多々良タツキ( @char_omni )と申します。広告代理店でプランナー/コピーライターをしています。
芸歴8年、ゴリゴリの中堅社員。最近は笑い声を発する瞬間だけミュートを外して、すぐさまミュートし直すのが上手くなりました(ちゃんと話す会議もあります)。
そんな私ですが、職域はプランナー/コピーライターですので…まあ…出すんです。
企画を。
お仕事ですし。広告施策もあれば、コピー単体もあるし、コンテンツもあるし、ビジネスフローを考える時もある。一日に5-6回打ち合わせがあるので、なんとなく毎日10案以上は色んなものを考えることになっています。えぇ…気が遠くなるわ…
なーんちゃって。そういうとスゴい有能なアイデアマンみたいに聞こえますが、いやいや実際は全然優雅じゃありません。思い付き、焼き直し、苦し紛れ、ただのダジャレ…ありとあらゆる方法を駆使してなんとかアイデアを捻り出しているというのが現実です。
そんな具合ですから、わたくし多々良、企画法/思考法/アイデア本の類にはかなり敏感です。一流ビジネスマンたちの書籍を発見しては、「あ、あの人の思考法だと…?!」と手に取って通読。一度は必ず「すべてがわかった…!!翌営業日からビジョナリーなアイデアがニュートラルにアウトプットできてしまう…」と全能感に酔いしれます。
しれるのですが、なぜか次の日のアイデア出しは冴え渡らず…クソッ!とりあえずダジャレ出しとくか!という事態に陥る。
アナタっていっつもそう!なぜなの!?
多々良は思いました。分かった気になる、と分かるの溝は思ったより深いのかも。というか、僕が書籍から学んだことが「分かる」ことってないのかも。
え、もしかして、企画にまつわるあの本もこの本も、結局センスがいい人にしか読み解けないってこと…?
そ、、、そんなの、嫌だー!
(誰でもいいアイデアが出せるようになると信じたい!!)
本で勉強しても、アイデアを考える力は身に付かない?そんな疑念を払拭するために、自分で記事を書くことにしました。題して、「アイデア思考のウラ!?考え方から考える企画脳解剖」!!
多々良が尊敬する、業種問わずのアイデアマンたちに多角的なインタビューを敢行。そこから簡単な企画法を抽出するのみならず、「思考過程」そのものをコンテンツにできないかという実験的記事です。
”明日から使える企画術”でもありつつ、もう一歩踏み込んだ「脳の作り」みたいなことを意識して記事にしていこうというのが趣旨なのです。
※10月8日に第一回目 尾上永晃篇を掲載予定です。ご期待ください。
多々良樹(電通 プランナー / コピーライター)
プロフィール
1989年浜松生まれ。慶應義塾大学理工学大学院ではAR技術を研究したのち、2014年電通入社。広告、コンテンツ、スペースデザイン、テクノロジーなど全領域でのプランニングを得意とする。最近の仕事に、Netflixアニメブランディング「明日のアニメも楽しみだ」、集英社ジャンプ+「ここには熱がある」など。ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS/CRESTA Award/Cannes FutureLion2013/経産省Innovative Technologies/朝日広告賞/読者が選ぶ新聞広告賞など受賞多数。