実践④:貿易自由区のトレンド「海南島」を注視しておく
また国際貿易に関係する大きなトピックスとして、中国政府は香港が担う貿易自由区の都市機能を海南島に移し始めています。政府によって国外からのお金と物の流れを把握するための意向だと考えられます。
既に大規模な市中免税店が7店も創業され、新規出店計画もあり2025年には取扱金額でシンガポールを抜いて世界一の免税取り扱い規模にすることを中国政府は公言しています。利用者を一気に増やすために、一度海南島を訪問した中国大陸の消費者は、以降一年間で10万元(約170万円)までは海南島の免税店から非課税でECによって商品購入できるという施策も施行されています。
正確な情報が少ないのですが、今後中国への進出を検討する上で注視したい動きとなります。私のところにも海南島免税事業に関わる現地企業から国内メーカーを紹介してほしいとの依頼が多く寄せられています。
ただ現時点では情報が曖昧で詳細の調査確認を進めている段階です。こちらについては今後私自身もさらにリサーチをしていきたいと考えています。
※中国の新しい貿易自由区として開発が進む海南島。
このように、海外と接してビジネスをしていると日本の製品やサービスは非常に洗練されていて高い競争力を持っていると日頃より感じます。これをもっと積極的に海外に向けて展開していく。そういうことに真剣に取り組むべき時期に来ているのではないでしょうか。
中国の小売、特にECに関して私が実業を通した経験から学んだことを述べさせていただきました。中国マーケティングにおいて少しでもみなさまのお役に立つことができれば幸いです。
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堤 藤成(フェズ クリエイティブ・ディレクター/PR プランナー)
堤 藤成(フェズ クリエイティブ・ディレクター/PR プランナー)
新卒で電通に入社し、コピーライター、デジタルプランナー、クリエーティブディレクターとして、様々な企業のプロモーション、ブランディング、新規事業開発などを担当。主な仕事としては、日本初の人工知能コピーライタープロジェクト「AICO」の新規事業立ち上げをはじめ、国語の教科書に掲載された「さびしくなったら、おヘソをみよう」(日本新聞協会グランプリ受賞)、『One Show 展』(カンヌゴールド)、『JRA進撃の有馬記念』、IBM Watsonハッカソン『日本IBM賞』、宣伝会議第1回コラムニストグランプリなど受賞多数。マレーシアのELM Graduate SchoolにてMBA(経営学修士)を取得。現在は「消費、そして地域を元気にする」をミッションに小売業界のデジタル革新を担う株式会社フェズにて、クリエイティブ・ディレクションと広報に従事。クリエイティブコーチとしても活動。またオランダ在住のリモートワーカーとして、EU圏からアジア圏まで海外リテイルのトレンドについても執筆や講演など精力的に活動中。主な連載『VUCA時代の小売と消費』(ダイヤモンド社)、『世界の小売から』(宣伝会議 AdverTimes)等
堤 藤成(フェズ クリエイティブ・ディレクター/PR プランナー)
新卒で電通に入社し、コピーライター、デジタルプランナー、クリエーティブディレクターとして、様々な企業のプロモーション、ブランディング、新規事業開発などを担当。主な仕事としては、日本初の人工知能コピーライタープロジェクト「AICO」の新規事業立ち上げをはじめ、国語の教科書に掲載された「さびしくなったら、おヘソをみよう」(日本新聞協会グランプリ受賞)、『One Show 展』(カンヌゴールド)、『JRA進撃の有馬記念』、IBM Watsonハッカソン『日本IBM賞』、宣伝会議第1回コラムニストグランプリなど受賞多数。マレーシアのELM Graduate SchoolにてMBA(経営学修士)を取得。現在は「消費、そして地域を元気にする」をミッションに小売業界のデジタル革新を担う株式会社フェズにて、クリエイティブ・ディレクションと広報に従事。クリエイティブコーチとしても活動。またオランダ在住のリモートワーカーとして、EU圏からアジア圏まで海外リテイルのトレンドについても執筆や講演など精力的に活動中。主な連載『VUCA時代の小売と消費』(ダイヤモンド社)、『世界の小売から』(宣伝会議 AdverTimes)等
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