サービスとクリエイティブの軸は顧客と社会の「共感の接点」
TISが自社開発した『NIAiNO』は、ファッション領域におけるデー夕活用スキームを構築し、新たなビジネスモデルにつなげるDXサービスだ。
『NIAiNO』では、プロの専門家監修によるAI骨格診断でタイプを診断し、ユーザーに最も「似合う」アイテムを提案。ECサイトやリアル店舗など活用方法は幅広く、サイネージを利用したバーチャルフィッティングにより、スタッフの接客力の向上や、接客スキルを磨く教育コストの削減にもつなげられる。
同サービスのリリースに向けて、クリエイティブ面のサポートを行ったのがCrevoだ。「相談した当初は、実現したい世界観はあるものの、サービス名称すらない状況」(TIS.安井氏)だったというが、そこからどのようなプロセスを経て、ブランドを構築していったのか。
Crevoクリエイティブディレクターの山下一啓氏によると、サービスで実現したい世界やこのサービスを出す意義、リリース後の展開など、初期段階から細かくディスカッションを重ねたという。そこで定まったひとつの軸となるコンセプトが『私たちのファッションを、すべて「似合う」へ。』という言葉だ。「ブランドやデザインという価値観だけではなく『似合うかどうか』という軸で、多くの人がファッションを楽しめるようになる。診断というサービスだからこそ実現できる、世の中への提案だと思いました」と山下氏。コンセプトが定まってからは、ロゴやデザインの方向性をはじめ、プロジェクトが一気に動き出したという。
「一緒にサービスの意義や提供価値の深堀をしながら、その一連の流れでクリエイティブに落とし込んでいただけたので非常に納得しながら進められました。実際にローンチし営業活動に入ったとき、サービスに込めた想いが一目で伝わることの重要性を実感しました。また、多くのお客さまはWebで事前に下調べしたうえでサービス選定される。その出会いの場として、共感され印象に残るクリエイティブをつくることが大切なのだと思います」(安井氏)。
その後『NIAiNO』は、美顔バランス診断の機能を追加し、さらに位置情報や購買情報との連動による買いまわり分析なども検討中。消費者と企業の新しいコミュニケーションの一端を担っていきたいと安井氏は話した。
「Webサイトでは様々な図形がフィットしていく様子を表現することで、NIAiNOの実現したい世界観をユニークに可視化しました」(山下氏)。
▼NIAiNOのWebサイトはこちら
https://www.niaino.jp/
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骨格診断サービスNIAiNO
URL:https://www.niaino.jp/