あと払いサービスのペイディが9月25日から、初となる大規模なテレビCM展開を全国5都市で開始した。愛猫とともに出演するのは、ロックバンド [Alexandros](アレキサンドロス)の川上洋平さんだ。
川上さんは元会社員で、ミュージシャンとして成功する前、会社を辞めて最初に買ったというギターとともに登場する。「そこから全部が始まりましたね」と原点を振り返りつつ、やがて大会場でのライブシーンへ。「買えるは、叶えるの始まり。」というメッセージとともに、ペイディが“自分に投資して夢を追う人を応援するブランド”であると伝える――という内容だ。
2014年に翌月一括あと払いサービスをスタートしたペイディだが、2021年9月には米ペイパルが全株式を取得すると発表。アカウント数は640万以上で、分割手数料が無料の「3回あと払い」やApple製品に特化した「ペイディあと払いプランApple専用」の導入など利便性を高めている。コーポレートロゴも刷新し第二の創成期を迎えるタイミングでもあり、ペイディが提供するサービスの本質は何かという議論からテレビCM制作は始まった。
「買い物は自分への投資であり、ペイディは個人をエンパワーメントするサービス。テレビCMの目的は認知獲得と共感の醸成に絞り込み、ブランドが大事にする価値観を伝えながら好意度を高めることを目指しました」とペイディのマーケティングを統括する海宝晃子氏は説明する。
制作はTBWA\HAKUHODOのチーム。2020年からペイディのビジネス開発やデジタル広告の運用を手がけていたことから、テレビCMも担当した。「人は買い物するとき、モノだけではなく夢のきっかけも買っている。そのような実感をもって語ってもらえる人を見つけることが重要でした。本質的なブランドのあり方を理解したキャスティングや、川上さんのリアルストーリーを最大限引き出すための撮影現場の雰囲気づくりに大いに寄与していただきました」(海宝氏)。
会社を辞めて初めて買ったギターがある、というストーリーを引き出したのも制作チームが川上さんにインタビューを重ねたからこそ。CM中のナレーションの一部も、このインタビューの際に自然に発せられた言葉がそのまま使われている。
「買えるは、叶えるの始まり。」というテーマは単発ではなく、今後もさまざまなリアルストーリーを交えて継続的に発信していく。「ペイディでのお買い物は個々の夢の実現のきっかけになる」というメッセージを伝えつつ、並行して獲得型のマーケティングを実施していく計画だ。
スタッフリスト
- 企画制作
- TBWA\HAKUHODO+ロボット
- ECD
- 細田高広
- CD
- 荒井信洋
- C
- 戸澤麻里子
- AD
- ちぇ へおん
- Pr
- 佐藤広隆、井元宣幸
- PM
- 中島諒瑛、今村生吹
- 演出
- 柘植泰人
- 撮影
- 野田直樹、白幡敦弘(GR)
- 照明
- 前川賀世子
- 美術
- 黒田美津子
- 編集
- 高橋陽一、金野淳也
- 音楽
- 松宮聖也
- MA+MIX
- 小牧修二
- HM
- 坂手マキ
- CAS
- 岡本郁実
- スタジオ
- 旧海岸第三スタジオ
- AE
- 松尾淳史、仲摩淳、山崎真司、植杉南、川上綾香
- 出演
- 川上洋平