近年、書店やメディアでもよく目にする「パーパス=(社会的存在意義)」。なぜ今、ここまで注目されているのか。パーパス主流型のビジネスにシフトしていく上で、どんな効果があるのか――。そんな注目が集まる中、11月1日に「『パーパス』から始まる新しい経営のあり方」をテーマに、オンラインイベントが開催される。
本イベントに登壇するのは、2021年に「パーパス」に関連するテーマで書籍を上梓した3人の著者だ。『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicks Publishing)著者 佐々木康裕氏、『これからのデザイン経営 ―常識や経験が通用しない時代に顧客に必要とされる企業が実践している経営戦略―』(クロスメディア・パブリッシング)著者 永井一史氏、そして『パーパス・ブランディング〜「何をやるか」ではなく「なぜやるか」から考える〜』(宣伝会議)著者 齊藤三希子氏である。
デジタルの発展と、SDGsの採択により、企業はより「透明性あるビジネス」をあらゆるステークホルダーから求められている。これまで「株主至上主義」だった企業あり方も、「人・地域社会」へと変化。実際に、アメリカの経済団体ビジネス・ラウンド・テーブルも「脱株主主義」を2019年に宣言している。売り手、買い手だけが満足するのではなく、社会にも貢献しながらビジネスを成長させる、パーパスを軸とした新しい経済のあり方が今、求められている。
今回のイベントでは、三氏がパーパス主流型の経済、企業、そしてブランドのあり方などを、「パーパス」から始まる新しい経営のあり方をテーマに鼎談する。D2C(Direct to Consumer)モデルの本質とブランドビジネスについて長年研究してきた佐々木康裕氏と、デザイン経営を推進している永井一史氏、そして日本で早くからパーパス・ブランディングを実践してきた齊藤三希子氏が、それぞれの立場から実践してきたことや考えを語る。
■オンライントークイベント「これからの時代に必要とされる経営のあり方とは」
■開催日時 :11月1日(月)18:00〜19:30
■開催方法:オンライン(Zoom)
■参加費:無料
■申し込み:https://peatix.com/event/3039816
■ 登壇者
永井一史氏(HAKUHODO DESIGN代表取締役社長)
多摩美術大学美術学部卒業後、博報堂に入社。2003年、デザインによるブランディングの会社HAKUHODO DESIGNを設立。様々な企業・行政の経営改革支援や、事業、商品・サービスのブランディング、VIデザイン、プロジェクトデザインを手掛けている。2015年から東京都「東京ブランド」クリエイティブディレクター、2015年から2017年までグッドデザイン賞審査委員長。経済産業省・特許庁「産業競争力とデザインを考える研究会」委員も務めた。国内外受賞歴多数。著書・共著書に『経営はデザインそのものである』、『博報堂デザインのブランディング』、『これからのデザイン経営』など。
佐々木康裕氏(Takramディレクター/ビジネスデザイナー )
ビジネスデザイナー。Takramではデザインとビジネスの知見を組み合わせた領域横断的なアプローチでエクスペリエンス起点のクリエイティブ戦略、事業コンセプト立案を展開。2019年3月、スローメディア「Lobsterr」を共同創業。”ビジョナリーブランディング”を行う。PARADEの取締役、ベンチャーキャピタルMiraiseの投資家メンター、グロービス経営大学院の客員講師(デザイン経営)も務める。著書/共著『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)、『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 』(同)、『いくつもの月曜日』(Lobsterr Publishing)等。
齊藤三希子氏(エスエムオー代表取締役)
株式会社電通に入社後、電通総研への出向を経て、2005年に株式会社齊藤三希子事務所(後にエスエムオー株式会社に社名変更)を設立。「本物を未来に伝えていく。」をパーパスとして掲げ、ものの本質的な価値を見据えたパーパス・ブランディングを日本でいち早く取り入れる。フューチャー・インサイトとクリエイティブを融合させた、強く美しいブランドをつくるためのコンサルティングを行なっている。慶應義塾大学経済学部卒業。著書に『パーパス・ブランディング〜「何をやるか?」ではなく「なぜやるか」から考える〜』(宣伝会議)。