UCCグループは、今年10月1日に新たな経営方針としてパーパスとバリューを制定し、それらを凝縮した言葉としてコーポレートメッセージを「ひと粒と、世界に、愛を」へと一新した。
新コーポレートメッセージには、ひと粒のコーヒーやその可能性にかける想い、そして、その想いを世界中の人々に届けたい、より良い世界をつくっていきたい、というUCCグループの想いが込められている。
そして、同グループで制定したパーパスをイメージした動画を、YouTubeと公式サイトで公開した。
「UCCは創業以来、生産国での栽培から研究、焙煎、販売、品質保証に至るまでコーヒーに関わるすべてを自社で手がけています。そのコーヒーへの強い愛とも言える使命感や並々ならぬ企業努力をもって、お客様や世界に向けてこれまで以上に貢献しよう。そのための変化をしよう。その意思を、まずは社員のみなさんにイメージとして共有し自分ごと化してもらうために、パーパスムービーを制作しました」と、クリエイティブディレクター 国井美果さん。
コーヒーの豆を入れる音とピアノの演奏から始まるムービーは、手描きのアニメーションで進んでいく。同グループのパーパス(存在意義)である『より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。』をあますことなく表現しているのは、植原亮輔さんと渡邉良重さんの2人によるクリエイティブユニットKIGIのクリエイションだ。温かく、新しく、理屈を超えた豊かさにあふれた映像を、植原さんのストーリーと渡邉さんのイラスト、そして阿部海太郎さんの音楽が紡ぎ出す。
KIGIの植原さんと渡邉さんは「国井さんが創り出したコーポレートメッセージはど真ん中のど直球でしたが、さらに続くステートメントはUCCのメジャーブランドとしての社会的責任と同時に、希望溢れるテーマ性を感じとることができました。それを受けて私達は、わかりやすくストレートではあるが、どこかコーヒーのように味わい深い映像をつくりたいと思いました」と話す。
アニメーションだけで表現することを決めたのは、手で描き上げることで、コーヒー農園やコーヒー豆を加工する人々の知恵と苦労の結晶を、表現のどこかに感じてもらいたいと思ったから。
「ストーリーとしては、転がってきたコーヒー豆にフォーカスし、さらにコーヒー豆から抽出された液体のひと粒の雫にフォーカスし、その世界が広がっていくことにアイデアのポイントがあります。ミクロな視点からマクロな視点へ。また、リアリティとファンタジーによる物語。「ひと粒と、世界に、愛を。」という言葉がそういった視点で創り出されているように、映像の世界観も素直にこの考えに乗って考えていきました」
一見ど真ん中であるこの映像に含まれる微妙なニュアンスを的確に汲み取って表現してもらいたいと考え、これまでKIGIと一緒に仕事をしてきた阿部さんに音楽を依頼した。
ナレーションを担当したのは、J-WAVEのナビゲーターとして知られるレイチェル・チャンさん。メジャーブランドであることの責任と、スタッフがつくったクリエイション、どちらも理解した上で、声のトーンや話し方に集約して表現してくれるのでは?と感じて依頼したという。
UCCグループは、公式サイト内に「私たちの存在意義(パーパス)」「私たちの価値観(バリュー)」などを紹介するページを新設。ブランドムービーや取り組みと併せて、パーパスとバリューの詳細を記している。
スタッフリスト
- 企画制作
- ライトパブリシティ+KIGI+株式会社国井美果
- CD+C
- 国井美果
- AD+企画
- 植原亮輔
- AD+I
- 渡邉良重
- D
- 大坪メイ
- PR
- 田保智世、篠崎裕美
- 音楽
- 阿部海太郎
- アニメーション
- 森本眞生
- イラストレーションアシスト
- 岡室起子
- NA
- レイチェル・チャン