世界の潮流を探る!3つの注目キーワード

コロナ禍では、グローバルのテクノロジーベンダー各社が本国で主催する各種イベントへの参加が難しくなった。いま、日本のマーケターが注目すべきマーケティングの潮流とは何か。Braze日本法人代表取締役社長の菊地真之氏が解説する。

マーケティングのDXで生まれる“エンゲージメントプロデューサー”

マーケティングDXを実現する意味。それは、マーケターによる新しい顧客体験の創出を意味するでしょう。現在のマーケターが画一化されたマーケティングスタイルから解放されることで、新時代における最高のカスタマーエクスペリエンスを提供するための目線と、新たな顧客像、そして新しいアプローチが創造されていきます。

顧客にとって新鮮で質の高い体験は、ブランドとの絆を深め、企業のグロースに貢献すると考えます。さらに、マーケターにとってもクリエイティブな発想を生み出す新しいフィールドが提供されることで、より洗練されたエンゲージメントを推進することができます。

DXは、マーケターの従来の職務領域からの解放を生み出し、顧客との「エンゲージメントプロデューサー」に変化すると考えます。

1.究極のオートメーション

すでに欧米で加速している“究極のオートメーション”とは、エンジニアの工数がなく、データのサイロ化がない状態で少数のマーケターだけでパーソナライズされたメッセージを適切なチャネルで実行することができ、ほぼ自動で最高の顧客体験を提供でき収益が上がるという仕組み。これを実行するには顧客の“今”という一瞬を捉えて、その顧客に価値ある体験を即座に提供する“究極のリアルタイム性”が必要です。

2.「マーケティング5.0」時代のマーケター

フィリップ・コトラーの新著作「マーケティング5.0:Technology ForHumanity」では、これからのマーケターは、最新テクノロジー(AI/IoT/ML)を活用し、消費者の行動を予測、文脈を理解しながら、パーソナライズな顧客体験の提供が重要とされている。消費者の期待に応えていくには、顧客中心に据えたアジャイル思考のマインドを備え、スピーディに消費者の反応を観察しながら、データドリブンなマーケティングが必要となっています。

3.ダイバーシティ&インクルージョン(人材・スキル・組織の多様性)

近年の社会的に問題視される事件・事象は、物事を画一化・同質化した結果の出来事だと考えます。変化に即応し、マーケットリーダーとなっていくためにも、メッセージを発する企業体自体が多様性を追求する必要がある。様々な人種やカルチャーを受け入れることで多彩な視点をもつ、複合組織体へと成長することが大事です。これにより、クリエイティビティあふれる発想やより良い顧客体験を生むでしょう。

Braze
代表取締役社長
菊地 真之氏

 

 

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