役づくりのために、「一人暮らし」はじめてみました。(ゲスト:見上愛)【後編】

ターゲットは親世代、女子だけのスリーピースバンド結成

権八:ブルーハーツとかも好きなんだよね。

見上:そうですね。バンドでやっていましたね。

中村:やっぱり、ちょっと年齢詐称してません?

見上:実は(笑)。

権八:本当はいくつなのって(笑)。

見上:32くらいで。

中村:それか、生まれ変わっているかのどっちか。

権八:生まれ変わっているって(笑)。

見上:バンドをずっと中高やっていて。そこでターゲットにしていた、お父さんお母さん世代に楽しんでもらいたいなっていう。

中村:いいマーケティングしていますね。

権八:中高でバンドしていて、ターゲットはお父さん世代って。どういう設定なの、それ?

見上:習い事みたいなものなので、ライブも発表会みたいな感じで。お父さんお母さんがたくさん来てくださるんです。色んなバンドの。

権八:なんかいいね。ほっこりするね。

見上:そうなんです。結構ほっこり系。来るのはお友達かお父さんお母さんで。ほかのバンド聞いているとき、お父さんお母さんはみんな退屈そうだったんですよ、若い子の曲知らないから。それで、この人たちに楽しんでほしいなって。

権八:ちょっと待って(笑)。自分がすごい好きでやったんじゃないの?

見上:そうです。でも、楽しんでもらいたい方が最初かも知れないですね(笑)。一緒に組んでいた子とかも、そういう古い曲が好きだったりして。「じゃあ、ちょっとやるか」って。ちょうど『GO!GO!7188』さんが古い曲をアレンジでカバーしたりしていたので、それをやったりとかしていましたね。

中村:どんなのやったの?

見上:『タッチ』とかもやっていましたね。

権八:『タッチ』?

澤本:それはつまり、「呼吸をやめて」って、やつ?

見上:そうです。「呼吸を止めて」。

権八:岩崎良美さんの。

澤本:“やめて”じゃなくて、“止めて”だっけ。

権八:「呼吸をやめて」は死んじゃいますよ。

一同:あはははは。

澤本:死んじゃうね。

権八:ロマンチックじゃないですよ。

澤本:ごめんなさい。『タッチ』とほかには?

見上:わかりやすいところだと、『学園天国』とか。あとチャットモンチーさんとか、もうちょい若い世代もやってました。

澤本:それでも、僕ら世代からするとありがたいバンドだね。知っている歌が次々来るんだもんね。

見上:お父さんお母さんに「どういう曲、聞いていたの?」とか聞いて。『チューリップ』さんとかも。

権八:それはまた、世代はだいぶ上になるね。急に。ブルーハーツでは何の曲やったんですか?

見上:『終わらない歌』『TRAIN-TRAIN』『情熱の薔薇』とかですかね。割とみんなが知っている曲を。

権八:王道ですよ。

澤本:なんか盛り上がってきた後のカラオケみたいになってる。

見上:確かに!

権八:ひとしきり最近の歌を若い人が歌って、「じゃあ、そろそろ昔のやつやるか」みたいな。

中村:全員女子のバンド?

見上:そうです。スリーピースで。女の子3人でやってました。

澤本:スリーピースバンドなんだ。

見上:最初にボーカルやりたいって言っていた子が、一瞬でやめちゃって。それで、ボーカルをベースの子と半々にして、スリーピースやるかって。

権八:じゃあ、歌っていた?

見上:歌っていました。半々で。

澤本:すごいね。

見上:でも、歌は得意じゃなかったので、嫌々だったんですけど。私、歌わない方がいいけどなと思いながら。

権八:そうなの?

見上:勢いでごまかそうみたいな。

中村:青春ドラマとか青春映画になりそうな画ですけどね。

見上:今からすると、すごい青春だなって思います。

次ページ 「趣味としてバレエに再挑戦!「権八さんもぜひ…」?」へ続く

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