サラメシ、働く人の「昼食」にフォーカス ストーリー設計に広報の手腕

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

NHK総合で放送されるノンフィクションバラエティ番組。タイトルは「サラリーマンの昼飯」の略で、働く人の昼食にスポットを当てる。ナレーションは中井貴一が務める。

「ランチをのぞけば、人生が見えてくる」。そんな番組コンセプトを守り続け、2011年5月の開始以来、2021年でちょうど10年目の節目を迎えた、『サラメシ』。

レギュラー化してから現在に至るまで、番組を育て上げてきた、テレビマンユニオンの松葉直彦氏に話を伺った。

「昼食」が秘めた可能性

働く人の昼食に焦点を当てる。一見、変わり映えしなさそうなテーマに思えるが、実はその思いは制作陣も同様、ここまでの長寿番組になるとは、当初は誰も想像していなかったという。

「当初は10本だけの限定ということで始まりました。昼食という一辺倒のテーマなので、周囲も続かないだろうと見ていました。だから、それを逆手に取って…

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