電通、セプテーニGを連結子会社化 電通ダイレクトはセプテーニHD傘下に

電通グループは10月28日、セプテーニ・ホールディングス(HD)の株式を追加取得し、同社を持ち株会社とするセプテーニグループを2022年1月4日付で連結子会社化すると発表した。取得後の議決権所有割合は52.01%となる。

インターネット広告分野で強みを持つセプテーニとの関係を強化して、デジタルマーケティング分野を拡充する。2020年〜21年はネット広告が急拡大しており、人材の確保や、広告の成果を伸ばすための運用、分析といった業務能力の需要が高まっている。
 

 
電通による「2020年 日本の広告費」によると、インターネット広告費は2兆2290億円に拡大し、テレビや新聞、雑誌、ラジオなどマスメディアの広告費2兆2536億円にほぼ並ぶ状況。日経広告研究所の調査では2021年もネット広告の拡大は勢いを増しており、19〜20年度の3.6%増から20〜21年度は21.1%増と急伸する見通し。背景には新型コロナウイルス感染症の影響による、「巣ごもり消費」の広まりがある。

連結子会社化に際し、電通グループ傘下の電通ダイレクトと同社子会社の電通エルフトアーキテクトは、セプテーニ・ホールディングスの子会社となる。また、同じく傘下の電通デジタルの株式をセプテーニHDへ譲渡した上で、セプテーニHDの第三者割当増資を引き受け、株式を追加で取得する。電通デジタル株式の譲渡価額と、セプテーニHDへの増資払込金額の差額は約13億円。電通デジタルは電通グループの完全子会社から連結子会社となる。

組織図としての変更は以下のとおり。

電通は2018年10月28日、セプテーニHDと資本業務提携し、持分法適用関連会社としていた

 

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