ミツカンは、食品ロス削減の日である10月30日から「B面レシピPROJECT」を開始。特設サイトを立ち上げ、コンセプトムービーを公開した。
本プロジェクトは、食材を余すことなく使い切ることで家庭における食品ロス削減を目指す取り組み。「ミツカン未来ビジョン宣言」の中で掲げる「人と社会と地球の健康」の実現に向けて、食品ロスという社会課題に対し、普段の料理という小さな日常のアクションから解決することを目指す。具体的には全国の店頭に並ぶミツカンの商品「〆まで美味しい鍋つゆ」の裏面を変更し、新たにB面レシピを掲載したパッケージへの切り替えも進めている。
「食品ロス問題と聞くと、多くの生活者は“規模が大きすぎる”“一部の意識高い人が取り組むもの”と、自分とは関係ないものに思えてしまうのではないでしょうか。そこで、身近なところから誰もが参加できる、食品ロス問題を解決する一手にできないかと考えました」と、クリエイティブディレクター 吉川隼太さん。
吉川さんたちが着目したのは、商品パッケージの裏に書かれているレシピ。それを見ると、材料の分量に「1/2本」や「1/3個」などの表記がある。「逆にいうと、「1/2本」や「2/3個」が余るということ。つまり、そのレシピだけでは材料を使いきれないことが多くあることに気づきました」(吉川さん)。
そこで立ち上げたのが、「B面レシピ」だ。料理後に半端に残った食材を使いきれるよう、もう一つのレシピを提案する企画である。例えば「ごま豆乳鍋」で余った食材から「天津飯」が作れるレシピ、「焼あごだし鍋つゆ」の余った食材で「あんかけ焼きそば」が作れるレシピなど、「〆まで美味しい鍋つゆ」全11品について33種類の「B面レシピ」を用意。さらに、「B面レシピ」サイトでは詳しいレシピも紹介している。
「深刻なイメージで語られることが多い食品ロス問題だが、解決のためには前向きな気持ちで取り組めるほうがよいはず」と考え、「B面レシピ」のロゴの頭文字をキャラクター化。特設サイトでの案内人やコンセプトムービーにも登場させている。「食品メーカーによる従来のレシピ提案とは違う、新鮮で元気な勢い、楽しそう!やってみたい!という気分を大切に、企画・デザインしました。ロゴの頭文字をキャラクター化して、親しみやすくしたのもそんな理由からです」(クリエイティブディレクター/アートディレクター 室井友希さん)。
本プロジェクトは、11月より北海道エリアからスタート。TVでのインフォーマシャル、デジタル動画広告、新聞広告を通じて、「B面レシピ」について情報発信を行う。
また食品ロスを減らすべく、「おいしく残さず食べきろう!」をスローガンとした北海道庁の取り組み「どさんこ愛食食べきり運動」と連携し、北海道庁主催の「ほっかいどう食品ロス削減セミナー」へもミツカン担当者が登壇。「B面レシピ」に賛同するホクレン農業協同組合連合会とのキャンペーンも予定している他、同じく賛同した流通の店頭でも情報発信を行う。さらに、北海道にキャンパスがある藤女子大学の学生と連携した、「B面レシピ」のメニュー開発も進めていく。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+東北新社+たき⼯房
- 共通
- ECD
- 伊藤浩之、窪本⼼介
- CD+企画
- 吉川隼太
- CD+AD
- 室井友希
- AD
- 佃優⾐⼦
- C
- 山田英理人、嶋崎仁美
- CPR
- 三⽊俊彦、海老原伴行
- PRプランナー
- 高橋慧至、梶原祐彰、川上桃子
- BPR
- 田中隆一郎、⼩宮英夫、⼭本隼也
- 動画
- PR
- 佐藤良祐
- PM
- 河合天馬
- 演出
- 牧野惇
- 撮影
- ⽚村⽂⼈
- 照明
- ⻄ケ⾕弘樹
- 美術
- 河野朋美
- フード
- ⼭﨑慎也
- CAS
- 永見朱
- ST
- 山田直樹
- HM
- 則めぐみ
- ⾳楽
- 藤原太郎
- 編集
- 川村達哉(オフライン)、⽥端俊朗(オンライン)
- MIX
- 平田 愛
- グラフィック
- 撮影
- ⽚村⽂⼈
- D
- 坂本亜耶、菊池まりあ
- レタッチ
- 桜井素直