何もしないで終わってしまった日々も肯定したい。 コロナ禍で生まれた新曲『ミラノサンドA』(ゲスト:xiangyu)【後編】

【前回コラム】「『風呂に入らず寝ちまった』個性的過ぎる楽曲で話題のアーティストが登場!(ゲスト:xiangyu)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き、アーティストのxiangyu(シャンユー)さん。ドトールへの愛があふれる楽曲『ミラノサンドA』(2021年)。リリース後に起きた心境の変化とは……。

今回の登場人物紹介

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左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、xiangyu、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)。澤本嘉光(PC画面内、すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は9月12日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

「歌詞 つくり方」で検索?!コロナ禍でのインプット方法に悩み

中村:昔のインタビューを見ていると、歌詞のつくり方ですごく迷われたとありました。「歌詞 つくり方」でググってたとか。

xiangyu:そうそう、ググってました。

権八:どうですか?その後は。

xiangyu:最近も悩むとググるんですけど、ググッたところで何も腑に落ちなくて。「何これ」と思って閉じる(笑)。

中村:確かに!分かる。

権八:中村くん歌詞のつくり方ググッたことあるの?

中村:ありますよ!もちろん。歌詞をつくるチャンスには巡り合ってないんだけど。

権八:何だそれ!

xiangyu:あはは!

中村:権八さんは歌詞書かれているじゃないですか。

権八:いやいや、そんな……。

xiangyu:ググらないんですか?

権八:そうですね。澤本さんはどうですか?何曲も書いてますけど。

中村:澤本さん「歌詞 つくり方」でググッたことはないんですか?

澤本:歌詞のつくり方ではググったことないかも。

中村:xiangyuさんの「ググったところでそこに答えはないよ」というのは深いですよね。

権八:そうだね、いいこと言ったかもしれない。ネタのストックはあるんですか?

xiangyu:この 1年半、外に出たくても出れないじゃないですか。だから自分の中がすごく乾いて行っちゃって。「どうしよう」ってすごく困りました。私は家の中で本読んだり、家の中でひとりで遊ぶのも好きだけど、元々がスーパーアクティブでだいたい外にいるんですよ。そんなのが家に閉じ込められるのが1年半も続いちゃったら、もう限界じゃないですか。どうやって自分の中に新しいものを取り込めばいいかがずっと課題でしたね。

権八:いい話ですね。期せずして。

澤本:期せずして(笑)。

権八:ネットがあれば、情報って手に入れようと思えばいくらでも手に入るじゃないですか。でもそうじゃなくて、インプットする方法がアナログ。ストリートに出て行った方が刺激を受けるんだ。

xiangyu:私はすごいそういうタイプです。それこそ「歌詞のつくり方」でググったという話もしましたけど、ググればだいたいの情報って出てくるじゃないですか。ニュースよりもTwitterの方が早かったりもする。でも、情報が多すぎちゃって、自分が何もアクション起こさなくても、勝手に情報の方が避けきれない矢印で向かってくる。それが勝手に刺さって、喜んだりとか悲しんだりとかするのがすごい多くって。そういう中にいると、自分がどの意見の持ち主かが分からなくなっちゃうっていうことに、1年半ずっと悩まされて。だから余計に外に出て、自分の意見や自分がいいと思うものを見つけたいっていう方に行ったという感じですね。

次ページ 「登山も好きなxiangyu、「山」の曲もすでにリリース済み! 」へ続く

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