30歳以下で、2年の実社会経験のあるプロフェショナルを対象とした国際賞「Young Guns 19」コンペティションの受賞者が発表となった。
Young Gunsは、1996年に米国ニューヨークを拠点とするADC(the Art Directors Club)が開始したコンペティションだ。現在は、同所を拠点とする非営利団体「The One Club」と「ADC」が合併して設立された「The One Club for Creativity」が主催。国や領域を超えてクリエイティブを評価するポートフォリオベースのコンペティションである。これまでに、ステファン・サグマイスター、レイ・イナモト、ジェームズ・ヴィクトル、ジェシカ・ウォルシュなどが受賞している。
本年度は88人の審査員により、27カ国から94名のファイナリストを選出。さらなる審査の結果、デザイナー、アートディレクター、イラストレーター、映画製作者、アニメーターなど、14ヶ国から32人が受賞者として選出された。
日本からは、発明家/デザイナー 高橋鴻介氏とアーティスト水越清貴氏が選出された。
現在、一般からの投票でグランプリを決定する「クリエイティブチョイスアワード」のを実施中だ。同サイトの受賞発表ページから受賞者のポートフォリオを見て、誰でも投票をすることができる。こちらは11月12日まで受け付け中で、11月17日にニューヨーク市のソニーホールで行われる授賞式で結果が発表される。なお、2020年度はバーチャルでの授賞式開催となったため、本年度の授賞式では「Young Guns 18」の受賞者も紹介する。
日本からの受賞者
高橋鴻介氏
1993年、東京生まれ秋葉原育ち。慶應義塾大学環境情報学部卒。卒業後は広告代理店で、インタラクティブコンテンツの制作や公共施設のサイン計画などを手掛けつつ、発明家としても活動中。墨字と点字を重ね合わせた書体「Braille Neue」、触手話をベースにしたユニバーサルなコミュニケーションゲーム「LINKAGE」など、発明を通じた新規領域開拓がライフワーク。
水越清貴氏
1998年7月生まれ。東京都立総合芸術高等学校映像メディア表現卒業。コマ撮りアニメ、ミニチュア、トリックラクガキという3つの分野で活動するマルチアーティスト。17歳のときに自分の部屋をミニチュアで再現し、それが「本物にしか見えない」とTwitterで拡散され、テレビやメディアから取材を受ける。2015年10月、トップモーションアニメーション「Out of Order」は、アジア最大級の映画祭「Digicon6」で最優秀賞を受賞。2020年4月にMOZUSTUDIOSIncを設立。現在、初の展示会「MOZU ARTWORK ちいさなひみつのせかい」を全国で巡回中。