ルミネは、旅先の音やそこに暮らす人の声を聴きながら、その土地ならではの食材を味わうことで、旅に行く前に旅先のことを知ることができる“体験型お弁当”「聴いて旅する幕の内 おととめし」第二弾の発売を開始した。
「聴いて旅する幕の内 おととめし」は、旅を通じて日本全国の地域と顧客をつなげるソーシャル活動「旅ルミネ」の取り組み。今年5月に、山形・最上の特産品を使った弁当「聴いて旅する幕の内 おととめし」を発売した。
「旅に行きたい、という気持ちをすくいあげながら、孤食が進むランチタイムをもっと豊かにするアイデアはないだろうか、と考えたことから始まりました」と、企画を手がけたクリエイティブディレクター 小野総一さん。
「おととめし」のお弁当箱には、ランチョンマットになるガイドブックが付いてくる。そこに記された2次元コードをスマートフォンで読み取り、リンク先の再生ボタンをタップすると、旅先の音やそこに暮らす人の声で綴られる約20分 の物語が始まる。
「お弁当はそもそも旅情とも近い商品ですし、身近なかたちで日本の地域を知っていただくことができる良い器です。そこにどうやって旅にいく気分を加えていけるかを考えていく中で、目、鼻、舌はお弁当に向けていても、耳だけは空いているなと気づき、音声でもっと旅情を増幅させることはできないだろうか、と考えるようになりました。そこでたどり着いたのが、お弁当の具材と連動した、地域の人々の声や音が聞ける20分のラジオドラマをつくるというアイデアです」
お弁当は料理研究家の三原寛子さんと、お弁当デリバリーや社員食堂を運営するトレテスが共同で開発。第一弾では、山形・最上の特産品を使った弁当を販売した。第二弾となる今回の旅先は、島根県出雲。今回は、出雲地域の伝統食“すもじ”を現代風にアレンジした。
「第一弾の 旅先、最上は、隠れた魅力にあふれ、人の温かさを感じる場所。ルミネさんと一緒に出張にいって、たくさんの人に会ってきました。最上の魅力として、どんなひと、もの、ストーリーを取り上げるかを決め、その方針をもとに、お弁当に入れる具材やレシピを料理研究家と一緒につくりあげていきました。同時に、具材にまつわるストーリーや語り部の皆さん、というピースを、20分のラジオドラマのシナリオにどう落とし込んでいくかを考えていきました」。
20分というのは、女性がお弁当を食べ終えるまでの時間を想定。お弁当を食べながら楽しむオーディオコンテンツは、TOKYO FMとラジオドラマ脚本家の北阪昌人さんとのコラボレーションで開発している。
「20分のラジオドラマは北阪さんと一緒に考えていきましたが、お弁当を目の前に広げ、食べはじめるまさにそのとき、どのような音で心を掴むか、を丁寧に議論して決めていきました。山形・最上であれば新幹線に乗ろうとしている情景が浮かぶか、島根・出雲であれば、いきなり現地で、漁師の方がしじみをとりにいく風景が眼前に広がって感じるか、などです。あとはやはり一番強いのは、出演してくださる地元の方の声や方言。それが耳に入ってくるだけで、旅情が一気に増すな、と思い進めましたが、制作過程での試行錯誤のなかで確信に変わっていきました」
第一弾開始後、「現地でしか食べられないような食材を、背景を聞きながら食べるとより味わい深く感じた」「今まで縁のない土地でしたが、すごく身近に感じることができました」「直接会いたくなりました!コロナが落ち着いたら旅してみたい場所の一つになりました」という声が寄せられ、同時に地域の人たちからもぜひ第二弾を行いたい、とのリクエストも受けたという。また第一弾の取り組みが評価され、「2021 61st ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ラジオ&オーディオ広告部門B カテゴリー(オーディオエグゼキューション)でシルバーを受賞した。
新作「聴いて旅する幕の内 おととめし meets 出雲」は11月末まで順次、ルミネ大宮、ルミネ北千住の期間限定ショップで販売される。
スタッフリスト
- ECD
- 戸田宏一郎
- CD
- 小野総一
- AD
- 田中せり
- 企画
- 佐藤敬介
- 企画+C
- 仲澤南
- D
- 藤田優惟子
- AE
- 安達啓一郎、前田淳
- Rr
- 阿部浩二、飯田慶介
- WEB/体験サイト
- Pr
- 長澤量、家倉マリーステファニー、丹羽克宏、長谷川志歩
- D
- 木幡圭吾
- イベント/販売店舗
- Pr
- 佐久間淳一、戸澤真珠、小嶋修平、角田健、有光七月
- PR
- PRプランナー
- 濱村裕也、森脇華、中尾拓実
- オーディオ・コンテンツ
- Pr
- 小川泰雅
- 企画
- 永田真彩
- サウンドデザイナー
- 鈴木登世宏
- 脚本
- 北坂昌人
- 出演
- 綿引さやか
- コンテンツ開発支援
- クリエイティブ・スタッフ
- 吉野敏充、渡辺然、松田高明、土田有里子、小嶋可那子