“意味のない”言葉たちに、真新しい意味を付与してもいい
そして、お笑い芸人として。昨今のSNS全盛の時代では「言葉」をしっかり道具として使うこと、笑顔になれる使い方を追求することは、以前よりもさらに重要になってきているように感じます。この時代に大切なのは、言葉に対して毅然としたイニシアチブをとること。言葉に振り回されたり、人間が言葉を“支配する”のではなく“支配される”ようになってしまうのはとても危険に感じます。インターネット上の、埃のように宙を舞う言葉たちによって、自らの命を絶つ決断をしてしまう人がいるのも悲しいことです。
誤解を恐れずに言えば、僕は言葉を過剰に恐れてきた人間であるからこそ、この世界であなたを取り囲む、本当はたいした“意味のない”言葉たちにも、皆さんの思うままに、都合の良いように真新しい意味を付与してあげて欲しいです。僕は一時期「ジョイマンは古い」という言葉を「ジョイマンはアンティーク」と訳していました。何やら価値がありそうな響きが僕を癒してくれました。
言葉は人が笑顔になるために生み出した道具のはずです。あなたにとって、この世の言葉たちが、手渡された重い荷物ではなく、自由に空を翔け回る翼になることをジョイマン高木晋哉は祈っています。
第59回「宣伝会議賞」応募のご案内
「宣伝会議賞」は、広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募いただく公募広告賞です。1962年の創設以来、「コピーライターの登竜門」として長年にわたり、若手のクリエイターやクリエイターを目指す方々にチャンスの場を提供してきました。昨年は60万点近くの作品が集まり、“日本最大規模の公募型広告賞”として進化を続けています。
課題、協賛企業からのアドバイスは、月刊『宣伝会議』12月号
に掲載中!
「今年、誰がいちばん言葉に愛されるか。」グランプリを獲るのは、あなたかもしれません。
協賛企業からのワンポイントアドバイスを掲載した月刊『宣伝会議』12月号は、11月1日より全国の書店、Amazonで発売中です!