アサヒビールは11月24日、「アサヒ生ビール(マルエフ)」の再発売に伴い、広告キャラクターの新垣結衣さんを起用したWebプロモーションを始める。Twitterの自社アカウントで、新垣さんが「おつかれ生です」と語りかける動画を日替わりで配信する。併せて、60秒テレビCMもオンエアする。
「マルエフ」は9月14日に発売した新商品だが、4日めの17日に販売休止を発表。当初目標の150万ケース(1ケースは大びん20本換算)の半分近くを売り、生産が追いつかない状況となっていた。11月24日からは350ミリリットル缶のみ販売を再開する。500ミリリットル缶は未定。
アサヒビールの1〜9月期の酒類販売は前年同期比10%減で推移。新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が3月下旬に一時解除となったことと、新商品「生ジョッキ缶」の発売効果で、4月のみ前年比を超えたが、ほかの月は軒並み前年を下回った。業務用の販売が縮小していることが大きく影を落としており、10月時点で、2019年比の7割程度。新ジャンルも減少している。
主力の「スーパードライ」の1〜9月期累計の販売数量は前年同期比11.9%減の4054万ケース。10月は単月で529万ケースとなり、前年に並んだ。年間予想では6100万ケースに着地する見込み。
アサヒビールはWebを主軸としたプロモーションなどの販促強化に加え、「生ジョッキ缶」や「マルエフ」の供給体制を整備することで、ビール販売への勢いをつけたい考え。