積水ハウスは11月26日、世界初となる「都市の生物多様性の定量評価の仕組み」について発表した。同社では、顧客の庭で生態系に配慮した造園緑化を行う「5本の樹」計画を実施しており、地域の気候風土と相性の良い在来樹種を中心に、2001年から20年間で1700万本以上の植栽を行ってきた。
この緑化が都市の生物多様性にどの程度貢献できているのか。データを琉球大学・理学部久保田研究室・シンクネイチャーと共同検証し、生物多様性の定量評価の仕組みを構築。多様性の効果(図)や2070年までの予測される効果について発表した。
こうした数値データの開示は、「都市部における生物多様性の財務価値化に繋がり、民間の貢献を可視化して示すことができるもの」とし、同社では、20年間の生物多様性の取り組みを「ネイチャー・ポジティブ方法論」としてサイト上で公開。緑化の促進と生物多様性保全への貢献を目指す。