クラシコムは12月2日、運営するeコマースサイト「北欧、暮らしの道具店」のスマートフォン向けアプリが、150万ダウンロードを超えたと発表した。YouTube動画による利用促進がダウンロード増に寄与した。10月の売り上げ構成比では56%がアプリ経由。クラシコムはさらにアプリ利用者の拡大を図る考え。
「北欧、暮らしの道具店」の年間EC売上高は、2021年7月期で45億3000万円。アプリ配信前の19年7月期の年間EC売上高は27億4000万円から165%増加した。アプリの配信は、米アップルの「iOS」端末向けが19年11月、米グーグルの「Android」端末向けが20年4月の開始。
ダウンロード数の増加を後押ししたのは、Android向け配信と同時期に掲載したYouTube動画という。「北欧、暮らしの道具店」アプリを活用する様子を描いた動画で、現在までに約15万2000回再生されている。
利用を定着させるのに貢献したのは、スマートフォンのホーム画面に直接更新情報などを表示する「ウィジェット機能」への対応。1日に3回程度、写真と新着商品やコラム、レシピなどの情報を配信しており、「ウィジェット」経由でアプリを起動する人は、日間アクティブユーザー(DAU)の1割を占める。「ウィジェット」からアプリを起動したユーザーのうち半数以上が、初回立ち上げから6カ月後も同様の行動を取っており、利用が習慣化している。機能搭載は21年2月。