企業やブランドを取り巻く環境は複雑化する一方。もはやテレビCMの投下やツールの導入といった、単体の施策のみで解決策が得られることはほぼありません。社内外のスタッフ・プレイヤーとの連携や共創を進めるにあたっては、前提条件や目的を正しく共有し、同じ方向を向いていくことが欠かせません。
こうした「マーケティングの全体最適」をどう進めていくべきか。9月に初の著書『実務家ブランド論』を上梓したダイキン工業の片山義丈氏と、12月に発売した新刊『The Art of Marketing マーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説』が早くも話題の音部大輔氏に伺いました。
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●『The Art of Marketing マーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説』(音部大輔著)
ダイキン工業の広告宣伝を長年にわたって担当してきた片山義丈氏による『実務家ブランド論』は、理論を学び、試行錯誤を繰り返して生み出された実務家目線によるブランドづくりの考え方が好評。Amazonの広告宣伝カテゴリーで1カ月半にわたり売上トップを独走するなど好評を博しています。
一方、P&Gやユニリーバ、資生堂などでブランドマネジャーやCMOを歴任した音部大輔氏は、3冊目の著著でマーケターとしての長年の経験で蓄積してきた技法である「パーセプションフロー・モデル」を紹介。告知段階から多くの反響と予約注文が寄せられ、発売前に重版が決定しました。
対談の構成
・ なぜ、ブランドづくりが上手くいかないのか?
・ マーケティングの全体最適化、なぜ必要?
・ 今、マーケターやブランド担当者に求められることは?
対談の構成
音部 大輔 氏
株式会社クー・マーケティング・カンパニー 代表取締役
17年間の日米P&Gを経て、欧州系消費財メーカーや資生堂などで、マーケティング組織強化やビジネスの回復・伸長を、マーケティング担当副社長やCMOとして主導。2018年より独立し、現職。消費財や化粧品をはじめ、輸送機器、家電、放送局、電力、D2C、医薬品、IP、BtoBなど、国内外の多様なクライアントのマーケティング組織強化やブランド戦略を支援。博士(経営学 神戸大学)。著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)。
片山 義丈 氏
ダイキン工業株式会社
総務部広告宣伝グループ長 部長
1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課、1996年広報部、2000年広告宣伝・WEB担当課長を経て 2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。統合型マーケティングコミュニケーションによる企業ブランドと商品ブランド構築、広告メディア購入、グローバルグループWEBサイト統括を担当。日本広告学会員。