2016年以来2度目の登場となる野口聡一さん
澤本:野口さんは宇宙飛行士の概念を壊しているからね。
野口:どうなんですかね?
澤本:もう喋りがうますぎて。
野口:とんでもないです。
権八:そうですよね。
中村:前回は2016年なんで、実は意外と4年5年ぶり?
<前回の出演回はこちら>
宇宙に行くと重力がなくなるので、“拠りどころ”や“落ち着き”がなくなる?(ゲスト:野口聡一さん)【前編】
宇宙飛行士から見て「これはリアルだ」と感じる宇宙映画は?(ゲスト:野口聡一さん)【後編】
野口:5年ぶり。そんな感じですかね。
中村:前回は、NASAに移って訓練します、というタイミングで来てくださいました。
野口:3回目のミッションに入る直前だったんですね。思い出しました。
中村:それで今回は、(宇宙に)行って帰ってきたっていうタイミング。
野口:そうですね、はい。
権八:だから、勝手にしょっちゅうお会いしてる気になっていました(笑)。テレビとかで見てるからかな?
野口:ありがとうございます。親しみを持っていただいて。
澤本:あとTwitterでよく発信されてるから。
権八:そうか!
野口:一番大きいのは、僕も『一度死んでみた』で、バリバリの銀幕デビューをしてるので。それで皆さん見てるんじゃないかと。
澤本:ありがとうございます。そうなんですよね。
野口:面白い映画でしたよね。
澤本:私が脚本を担当した、広瀬すず先生主演で、吉沢亮くんが一緒に出てくれている『一度死んでみた』に出ていただきました。
野口:すずちゃんと亮くん。あの2人を抑えて、僕が主演しちゃっていいのかなって思いながら……。
権八:主演してない。主演してないよ!
野口:アカデミー賞の惜しいところまでね(笑)。
権八:野口さん、どこで出られてましたっけ?
澤本:葬儀場だね。
野口:結構大事な役ですよね。
澤本:大事な役です。
野口:極めて大事な10秒出演。あの10秒がないと、結末につながらない。
澤本:それは、その通りなんですよ。亡くなっているお父さんのところに、弔問に来るお客さん役で。お父さんは宇宙が好きだったっていう話なので、宇宙飛行士さんの役で宇宙服を棺にかけてあげる。
権八:はいはい。
澤本:それでヘルメットも置いて、「君は宇宙に旅立つんだね」みたいなことを言う役として。
野口:それが最後にすごく効くわけ。もう涙なしでは見れないラストなんですけど、そこに直に効いてくる。それをもって、僕が主役だと。
澤本:本当に主役級の活躍。
野口:たった10秒で主役になってしまう。
権八:ということは、撮影現場にいらっしゃったんですか?
野口:もちろん。皆さんにご挨拶して。
澤本:静岡のホテルで撮ったけど、わざわざ忙しい野口さんが、静岡まで10秒のために。
野口:10秒のために、「こだま」に乗って行ったんですよ。
権八:よく頼みましたね、澤本さん。
野口:そうですよね。失礼にも程があるって(笑)。
一同:ははは。
澤本:でも、あの役は本物の宇宙飛行士じゃないとできないのよ。
権八:そうですね。
澤本:やってくれないかなと思ったら、やってくださるっていうから……。ありがたいかぎり。
野口:僕もありがたいです。やっぱり本物の宇宙服を入れていると見せる意味で、必要だったんですよね?その後に続く衝撃のラストのためには、宇宙服がお棺に入ってることが極めて大事で……。
澤本:そうですね。
野口:あまり言うとネタバレになるので言わないようにします。もう、ほぼ言っているけど。
権八:多くのリスナーは観ている映画なので。
野口:あっ、観てる? この番組って、『一度死んでみた』の前フリ宣伝みたいな、そういう番組でしたっけ。30分この話すればいいの?
中村:いや、違います違います!
野口:いかに、すずちゃんがかわいかった、かと。
澤本:でも、すずちゃんかわいかったですよね。
野口:かわいかったですね。デスメタルの音楽的にもすごく面白くて。
澤本:あの日は現場に、ほぼ全員があのホテルにいたのよ。すずちゃんと吉沢くん、小澤(征悦)さんとか。
野口:確かに。
澤本:その方々がみんな、野口さんと写真撮って。
権八:そうでしょうね。
中村:激レアキャラですからね。
権八:レアキャラって(笑)。
中村:日本にいる確率も、はぐれメタルぐらいしかないっていう。