TOKYO FMはこのほど、サッポロビールの提供番組の聴取者(リスナー)が、一般的な購入者に比べて「ヱビス」の購入率が、ヘビーリスナーで4.2倍になったことを発表した。
さらに音声コンテンツ配信サービス「AuDee(オーディー)」と番組サイト上でも番組からスピンアウトしたコンテンツを掲載。これらのコンテンツを聴く人は、購入率が一般的な購入者に比べて5.8倍にも高まることもわかった。
TOKYO FMは、「radiko」での聴取データをひとつのデータ基盤で管理しており、広告主やポイントサービスなどが持つ外部データと横断的に分析することで、特定商品の購買や来店、Webサイト訪問などの行動変容が番組聴取前後で発生したかどうかを検証できるようにしている。同検証は、一般的なモニターの回答による調査と異なり、実際の聴取データと行動データでの分析ため、信頼性も高いという。
今回の検証対象番組は、毎週日曜日の午後2時55分から放送している「ヱビスビール presents Color Your Time」。放送開始に先立って、「radiko」でのTOKYO FMの聴取データと「ヱビス」のWebサイト閲覧履歴を照らし合わせ、「ヱビス」のWebサイト来訪者が多く聴いていたトーク番組に設定したもの。「radiko」聴取データと広告主のデータを横断的に分析することで、広告効果をより高める施策はTOKYO FMでは初めての試みとのこと。
TOKYO FMは、同社が持つリスナーデータと広告主の持つデータを横断的に分析し、さらに広告効果を数値でレポートするなどの施策により、ラジオを含む音声(オーディオ)コンテンツの広告商品を強化する考え。
過去には飲料メーカーによる提供コーナーやCMのオンエアでブランドスイッチや購入率上昇が起きたことがわかったり、食品メーカーでも同様に購買率があがったほか、とりわけリスナーが好きなゲストが選んだ商品の購買が高くなることも分析できている。
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