新年あけましておめでとうございます。
2020年から猛威を振るった新型コロナウイルスですが、昨年秋以降の感染者の減少を見ますと、ようやく曙光が見えてきたところでしょうか。
とはいえ、いましばらくはマスクをかける生活が続くことでしょう。改めて雑誌に関わるすべてのみなさまのご健勝を祈念します。
年頭に当たり、出版界・雑誌業界の変革について記したいと思います。まずコロナ禍が後押ししたとはいえ、雑誌に関わるすべての業務にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んだことです。
プラン会議や取材打合せ、作家やカメラマンとのやりとりなど、あらゆる場面がオンラインミーティングに置き換わりました。製造や販売部門でも、直接の対面打合せは激減しています。
電子データでの送稿、校閲、校了も当たり前となり、編集部や販売部に出向かなくても、一冊の雑誌ができるようになったと言っても過言ではありません。
逆に、対面のリアルなコミュニケーションの大切さも痛感しました。サイン会やトークイベント、出張ができなくなって貴重だと再認識した書店さまとのふれあいです。リアルとオンラインの使い分けがますます重要になってきました。
広告につきましては、雑誌広告協会と協業で進めている雑誌広告効果測定調査(新M-VALUE)の最新結果では、これまでにも増して、雑誌の持つブランド力が高い評価を得ています。
紙媒体としての雑誌は売り上げを落としながらも信頼力は落ちていません。それゆえに雑誌広告の価値も高まります。
雑誌に集う読者という「信頼を共有する仲間」をDXを通して、最大限に生かしたいと考えています。
このように働き方や読者へのアプローチが大きく変化しましたが、コロナ禍の逆境をチャンスに変える、このような時だからこそ業界団体が果たす役割は大きくなっていると考えます。
今年は飛躍の年となるよう雑誌協会は、みなさまの期待に応えてまいります。ご協力よろしくお願いいたします。