ハイブトウキョウ
代表取締役・クリエイティブディレクター
佐野尚吾氏
さの・しょうご 1988年立教大学卒。旭通信社(現ADK)クリエイティブ局を経て、2004年米国C2Kでクリエイティブディレクター。2018年Hiveを東京とLAに創業。
「全員アメリカ人のチームが、日本向けの動画をつくったら、違和感のあるものが出来上がるだろうと想像できませんか。その逆も同じ。クリエイティブは非常にデリケート。ほんの少しの齟齬が全体の雰囲気を台無しにします。企業姿勢や哲学を発信する重要な広報コンテンツは、配信先となる現地の文化や価値観、メディアに知見があるクリエイティブの専門家と組む必要があります」。
こう話すのは、17年間クリエイティブディレクターとして在米し、グローバル広報や広告クリエイティブの戦略立案・制作・拡散を行うハイブトウキョウ代表の佐野尚吾氏。トヨタ自動車、花王、オリンパス、MS&ADなどの国内外向けの広告・広報動画を手掛けてきた。その経験の中で、「日本企業が気づきにくい、国外との認識のズレ」をたくさん目にしてきたと言う。そのひとつが「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」の文脈だ。
「日本では、女性活躍推進が主ですが、欧米では全く違います。職場は性差やLGBTQはもちろん、人種は様々で英語のほかに母語を持っている人も少なくありません。一人ひとりが力を発揮するには、機会の平等だけではなく、不利な環境を積極的に埋め合わせる非常に細かい配慮も必要です。日本企業発の海外向けD&I広報コンテンツでは、日本の認識が圧倒的に遅れているということは認識したうえで、それでも絶えず前進しているというメッセージやストーリー展開に重きを置くと、効果的に伝わるクリエイティブになります」。
世界共通コンテンツの重要性
グローバル広報において、顧客や従業員、投資家などに、企業姿勢を示していくにあたっては、「One Look One Voice(世界でひとつの見え方)」が求められる。今後、ますます世界共通コンテンツの開発が問われていきそうだ。
ハイブトウキョウでは、ロサンゼルスを制作拠点に、日本人、アメリカ人、バイリンガルの韓国人など多様な人種のチームでコンテンツを制作する。日本独特の良さは内在させつつ、グローバルスタンダードで闘い成長するための企業コンテンツ制作を支援していきたい考えだ。
お問い合わせ
ハイブトウキョウ株式会社
URL:https://hive.la/ja/
住所(東京オフィス):
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-5-1-207
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