昭文社ホールディングス(HD)は1月11日、旅行誌『まっぷる』などを刊行する出版社・昭文社で希望退職を募ると発表した。満41歳以上の正社員が対象で、退職金に追加する特別加算金などの費用で6000万円を計上する見込み。募集期間は2月1日~18日。
昭文社HDの2022年通期予想は、連結売上高は前年比16.1%減の53億円、営業損失は8億4000万円、純損失は8億6000万円で、2期連続の赤字計上となる見込み。拠点の移転や集約、賞与不支給や減給、雇用調整助成金の申請など手を打ってきたが、退職者募集に踏み切った。
昭文社が主力を担うメディア事業では、直近の22年7〜9月期で売上高は16億8100万円(前年同期は12億2600万円)、営業損失は同比の5億1600万円(同7億9300万円)。在宅向けの出版物を増やしているものの、主力の旅行関連が長らく続く新型コロナウイルス感染症の拡大によって大きな打撃を受けている。