コンテンツ力をより高めるためWebサイト運営を編集部へ統合
ファッション&ビューティ分野において雑誌数・トータル読者数共に業界内No.1※を誇る集英社。同社では美容誌『MAQUIA』と資生堂ジャパンの化粧品ブランド「d プログラム」のタイアップ企画に関して、日本雑誌協会・日本雑誌広告協会が監修する雑誌広告効果測定調査「新M-VALUEプレ調査」を実施。本誌、Web(「マキアオンライン」)、動画広告について、読者の態度変容を調査した。その結果、『MAQUIA』由来の広告による広告掲載の魅力度効果、商品ブランドへの好感度、認知から購入意向に至った割合が8割を超えると判明。さらに、読者の半分弱が本誌とWebの両方に接しており「MAQUIAの世界観をまるごと楽しむなら“本誌” 」、「忙しい日常の隙間時間に最新情報をキャッチするなら“Web”」など、本誌とWebのつながりが見られた。
「6月に組織を改編し、女性誌・男性誌のWebサイト運営を雑誌編集部と統合。ひとつの事業体にすることで、紙とデジタルをよりシームレスにする体制となりました」と広告部 部長の田邊泰氏は話す。
また同社では、テクノロジーによるユーザーとの新たなタッチポイント創出にも取り組んでおり、11月20日にはバーチャルの空間で美容製品情報を入手・体験・購入できるアミューズメントパーク「MAQUIABEAUTY AMUSEMENT PARK」をオープン。一方、漫画コンテンツでも、アプリ「少年ジャンプ+」ではVRヘッドセット「Oculus Quest2」とのコラボを行い、連載作品『ダンダダン』のキャラクターが作者によって3D空間にリアルサイズで描かれるなどの大型企画も実施された。
同社がとらえる「シームレス」は、媒体の話にとどまらない。『MEN’SNON-NO』では拡大を続けるメンズ美容市場に着目した特集やアワード「メンズノンノ美容大賞」の開催により「メンズ美容といえMEN’SNON-NO」を浸透させた。そして11月、『MAQUIA』と『MEN’S NONNO』は共同でコラボウェビナーを実施。2022年4月には、2誌のコラボ広告企画「ジェンダーレス美容特集」といった、男性誌・女性誌という枠組みではなく、「美容」により2誌をシームレスにつなぐ企画が予定されている。
「現在、媒体、ブランドを超えたIDによるデータ統合を進行中。各誌の熱いファンコミュニティを俯瞰でとらえ、読者により有益な情報、体験を提供したい」と構想を話した。
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