東京コピーライターズクラブ(以下 TCC)は、1月27日にトークイベントを開催する。テーマは、「ちゃんともらえる交渉術- フィービジネスで生きていくための契約の話 ―」。
今回、TCCがこうしたテーマでイベントを設けた背景には、報酬の不払いの問題がある。TCC会員約900名のうち、法人化している人も含む個人事業主は全体の35%に当たる320名程。TCC事務局へ寄せられる年に数度の相談の多くは、報酬の不払いだという。特にフィービジネスに慣れていない企業とのトラブルは、表立っていないだけで各個人が抱えている。組織を持たず、フリーランスで仕事をしていると、自分の身は自分で守るという習慣が身につくが、自分の力だけで守り抜くことが、時に難しいことがあるのだ。
今回、個々に蓄積された経験にもとづいて、フィービジネスにおける自衛手段を作るべく、TCCでは会員へのインタビューを参考に、顧問弁護士監修のもと基本となる契約書と発注書、ガイドラインをまとめた。これらはすべてのフィービジネス従事者が利用できるように、TCC公式サイトから無料ダウンロードできる。
そして、会員インタビューに協力してくれた岡本欣也、名雪祐平両氏と吉葉一浩TCC顧問弁護士を迎え、ビジネスの現場での体験を交えながら、フィービジネスを進めていくための心構えや交渉方法を学ぶトークイベントを開催するに至った。
本イベントはオンラインで開催され、参加費は無料。誰でも参加できる。
トークイベント
「ちゃんともらえる交渉術- フィービジネスで生きていくための契約の話 ―」
日時:1月27日(木) 19時〜21時
登壇者:
<パネラー>
岡本欣也氏(オカキン)、名雪祐平氏(名雪ダイレクション)、吉葉一浩氏(TCC顧問弁護士)
<聞き手>
原晋氏(シカク)&李和淑氏(スプリング)
※申し込みは、TCCのPeatixにて。
登壇者プロフィール
岡本欣也(おかもと・きんや/オカキン)
コピーライター/クリエイティブディレクター。岩崎俊一事務所を経て、オカキン設立。主な仕事に、J T「大人たばこ養成講座」「あなたが気づけばマナーは変わる。」GODIVA「日本は、義理チョコをやめよう。」京王電鉄「ベストシーズンは、春夏秋冬です。高尾山」金麦ザ・ラガー「人間、飲んで食ったら、大満足。」など。著書は「ステートメント宣言。」「『売り言葉』と『買い言葉』」など。
名雪祐平(なゆき・ゆうへい/名雪ダイレクション)
コピーライター/クリエイティブディレクター。リクルートを経てフリーランス。主な仕事に、クラシエ「夢中になれる明日」ユニクロ「年収のお知らせ。」BESS「人間の巢。」ホンダ「ノーベル賞をめざすか、ホンダに入るか。」テンプスタッフ「就職の年だけ、男だったらいいのに。」など。TCC賞、TCC審査委員長賞、日経広告賞グランプリ、日本BtoB広告賞最高賞、日本雑誌広告賞金賞など受賞。
原晋(はら・すすむ/シカク)
コピーライター/クリエイティブディレクター。99年東急エージェンシーに入社し、営業局へ配属。2003年、TCC新人賞を受賞し、クリエイティブ局へ転局する。07年に退社し、08年クリエイティブユニット・シカク結成。主な仕事に、大分トリニータ「OFURO」、野村不動産PROUD、JR東日本「のもの」、UACJ「ある日、アルミは」など。
李和淑(りー・ふぁすく/スプリング)
コピーライター/クリエイティブディレクター。サン・アドを経て2008年より独立。主な仕事に、コスメディ製薬「肌に、命に、とけこむ針。」アユーラ「負けない肌へ。」ライフデザイン・カバヤ「人生を、デザインする。」ディセンシア「シワ改善に、どっぷり浸かる5分間。」文明堂「いまもお菓子を開化する。」など。TCC新人賞、日経広告賞金賞、読売広告賞銀賞など受賞。
吉葉一浩(よしば・かずひろ/野本・吉葉法律事務所パートナー弁護士)
東京弁護士会所属。長年にわたりTCCの顧問弁護士としてTCC及び会員からの各種の相談に応じている。多数の株式会社、公益法人、学校法人、医療法人、社会福祉法人等の顧問弁護士、役員として活動。民事、刑事の幅広い分野においてリーガルサービスを提供している。