日本和文化振興プロジェクトでは現在、「第二回日本和文化グランプリ」においてプロダクト作品を募集している。
主催をする日本和文化振興プロジェクトは、各分野の企業、協会、自治体が協業し、持続可能な日本の伝統文化発展の仕組みを構築・確立するために2020年5月に設立。元文化庁長官の近藤誠一氏が陣頭指揮をとり、副代表をユナイテッドアローズ名誉会長 重松理氏と、400年の歴史を誇る伊場仙14代目当主 吉田誠男氏が務めている。和装、和食、日本建築、伝統文化、伝統工芸等を中心とする和の文化を理解、研究、鑑賞、利用することでその評価を高め、将来に向けて保護かつ進化を図ること、また海外へ発信することを目的として活動をしており、2021年に本アワードを立ち上げた。
本年度の募集テーマは、「和文化、未来へ!」。服飾・和小物・染物・テキスタイル・金属・漆・陶磁・木工・竹工芸・ガラス・リビングダイニング・インテリア・アート作品・建築・その他(作家や和文化振興の企画・支援活動など)のジャンルに該当するプロダクトを募集する。応募資格は、和文化の活動に従事している全ての法人・団体・個人で年齢、国籍・居住地は問わない。未発表のもの、又は、過去1年以内に発売・発表済のもの (2021年4月以降に発売、発表のものであれば可)に限る。
審査委員長の三田村有純氏(東京藝術大学参与/名誉教授/漆芸家/日展理事)ほか、リシャールコラス(シャネル合同会社 会長)、秋元梢(モデル)、秋元雄史(練馬区立美術館館長)、上杉孝久(日本食文化会議理事長 上杉子爵家九代目当主)、襟川文恵(横浜市芸術文化振興財団 横浜美術館渉外担当リーダー)、大倉源次郎(能楽小鼓方大倉流十六世宗家)、片平秀貴(丸の内ブランドフォーラム代表)、田中里沙 (事業構想大学院大学学長)、長谷川祐子(東京芸術大学国際芸術創造研究科教授/東京都現代美術館参事)、堀越英嗣 (芝浦工業大学名誉教授/建築家・堀越英嗣ARCHITECT 5 代表)の各氏が審査にあたる。
審査基準は、下記の通り。
・伝統的な和文化を継承しつつ、次世代に向けたメッセージ性を有している
・優れた技術、技法、思想を有している
・現代のライフスタイルにあった使い方を提案している
・未来の伝統に繋がる現代の高い技術やアートワーク
グランプリ・最優秀賞1点には、副賞50万円ほか、指定のロゴマークの使用権利の付与、販路拡大のサポートが行われる。
募集期間は、2022年5月末まで。グランプリ・各賞決定は2022年7月、発表・授賞式は9月を予定している。