買い物中に思わず目を留めてしまうリズミカルで気持ちがいい映像に主人公はカラフルな衣装を身にまとった女性。建物のエントランスゲートの上で大きな葉っぱを手に仁王立ちしたかと思えば、不思議なカメラワークで映画館、バルコニー、エスカレーターと場面が次々と切り替わっていく。ラストではドレスで着飾った女性が大階段を下りてくると、突如姿が消えたり、再び現れたり⸺ 。鮮やかな色づかい、軽快な音楽とともに、ポップでシュールな世界観が幾重にも連なっている。
この映像が撮影されたのは、「セブンパーク天美」の施設内。商業とエンターテイメントを融合したこの施設で、非日常体験が生まれる瞬間を印象的に切り取った。
プロデューサーの伊藤大地さんによると、目指したのは施設内のコンテンツスポットの?キービジュアル化? だ。それぞれの空間自体がキービジュアル化する瞬間を切り取り、コミカルに表現している。「施設内で昇降機なども用いて撮影しました。訪れた人たちが映像で見た場所を自ら体験してもらえれば、より一層楽しめるはず」と狙いを明かす。
撮影したのは、壁面緑化のエントランス、映画館、エンターテインメントパークを思わせる背景画を施した壁面、エスカレーター、吹き抜けのメインホー「AMAMISTADIUM」など。SDGsへの貢献を掲げる商業施設でもあることから壁面緑化のシーンも盛り込むなど、いずれも施設を象徴するロケーションばかりだ。アートディレクターの阪実莉さんも、「エンタメ性が強い施設なので、さまざまな体験ができる場所という点に注目した」と話す。
なるべく完成形に近い施設を映像に盛り込みたいと考え、撮影はオープン直前の10月末に実施した。「開業前という特殊な撮影条件を活かしたかったんです。撮影場所についてのさまざまな要望にも配慮していただき、イメージ通りのカットが撮れました。序盤のエントランスゲートの上に立つシーンも合成ではなく、実際にモデルが現場に立っています」と伊藤さん。
今回の映像は、最終カットにも登場するメインホール「AMAMI STADIUM」に設置されているビジョンで実際に配信される。画面の大きさは、約520 インチという超大型LED ビジョン。阪さん自身もこれほどの大画面を前提とした映像制作は初の挑戦だった。また各フロアに設置された70 基以上のデジタルサイネージでも放映される。
いずれも買い物中に目に触れるビジョンなだけに、同じ縦型動画でもスマートフォン上で見る映像とはスケールも視聴態度も全く異なるという点も考慮した。「施設内で通りがかりに見る方が多いと考え、一瞬でも印象に残る映像を目指しました。リズミカルで気持ちがよく、『なんだろう?』と思わず立ち止まって見られるようなギミックを短い尺の中にたくさん施しています」(阪さん)。さらに、画面に映る人物のサイズにも配慮している。大画面に合わせると、巨人のように映ってしまうためだ。
「これほど大きなビジョンを間近で見る機会は少ないので、さまざまな角度から映像を見て楽しんでもらえたら。見ていただいた方には撮影場所を探してもらいつつ、たとえばドレッシーなモデルが階段を下りるシーンを同じ場所で再現して動画を撮ってシェアしてみる、といった楽しみ方もあると思います」と阪さん。リアルの空間ならではの楽しみ方を提示し、新たな施設に足を運ぶきっかけづくりにもなりそうだ。
今回制作されたムービーは、
セブンパーク天美のYouTube公式チャンネルで公開中です。
Do it Theater 代表/ プロデューサー 伊藤大地さん
1986 年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業/ 東京藝術大学大学院映像研究科卒業。ドライブインシアターや野外映画イベント、映像、インタラクティブコンテンツなど体験を軸にしたプロジェクトを多数プロデュース。
Do it Theater アートディレクター 阪実莉さん
札幌市出身。学生時代はドキュメンタリーと心理学を専攻し、2017 年 ハッチ入社。アートディレクターとして、グラフィック作品に数多く携わるほか、体験価値を大切にし、ドライブインシアターなどイベントの空間や演出も手がける。
スタッフリスト
- 企画制作
- Do it Theater(ハッチ)
- AD
- 阪実莉
- Pr
- 伊藤大地
- PM
- 渡邉翔太
- 演出
- 前川達哉
- 撮影
- 後藤武浩、田辺清人(アシスタント)
- 照明
- 高橋亮、小川有紀(アシスタント)
- 制作
- 木下賢治、井上陽平、馮灝
- 音楽
- 岡田ピロー
- ST
- 早川すみれ
- HM
- PON、小島あゆみ(メイクアシスタント)
- ロケ地
- セブンパーク天美
- 出演
- 神原むつえ
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