エステーは2月22日、ネコ用トイレなどペット用品を発売する。トイレのほか消臭チップ、消臭シートを合わせて初年度は74万7000個の販売を目指す。市場実勢は547円〜8778円前後(税込)。ホームセンターやドラッグストアのほか、インターネットでも販売する。
新ブランドとして「エステーペット」を立ち上げた。主軸の消臭剤や芳香剤などで築いた「消臭」の企業イメージと、ペットケア事業の「ペット」をストレートにかけ合わせた。
エステーによると、新型コロナウイルス感染症を契機とした在宅時間の増加などで、ペットケア用品の需要は伸びている。同社の調査では、自宅内で猫を飼い、ペットの排せつ用品を自分で選び購入する人が「ネコを飼っていて困ったこと」のトップが臭いだった。
ペットフード協会の「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」では、2021年時点でネコを飼っている世帯数は約517万2000世帯。総世帯数(外国人除く、施設など含む)の8.94%を占める。飼育世帯あたり1.73頭を飼っているという。
ネコの飼育世帯は、規模としては19年時点の児童(=18歳未満の未婚者)が1人いる世帯の数、約525万世帯に比肩する(厚生労働省「令和元年 国民生活基礎調査」)。2013年からの年平均成長率は0.65%で、ゆるやかに増加している。