メジャーデビュー10周年を迎えたきゃりーぱみゅぱみゅ (以下 きゃりー)は、2022年1月に全国30公演ツアー『Kyary Pamyu Pamyu 10th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2022 CANDY WAVE』を開始。このツアーと連動して、地方から日本を元気にするプロジェクト「LOCAL POWER JAPAN project」を始動した。
本プロジェクトは、公演が行われる各県の企業と、きゃりーがこれまでの10年間で発信してきたクリエイティブの世界観をコラボレーションさせるというもの。「これまで日本各地のみなさんに支えられてきたことから、感謝の気持ちを伝えたい」というきゃりーの想いを受けて、企画されたプロジェクトだ。
「感謝の気持ちを伝えるだけではなく、何か行動で示せるものにしたいと思いました。そこで全国ツアーをきっかけに、きゃりーと地元の企業を繋げて、地域の力で日本を元気にしていくプロジェクトを提案しました」と、企画を手がけたクリエーティブディレクター 奥野圭亮氏。
テーマは「地元還元」。具体的には、きゃりーの歴代リリース曲に関連したアートワークをオマージュしながら、各企業のロゴをリメイクし、Tシャツなど商品をつくっていく。各コラボロゴをデザインしたTシャツなどは期間限定で販売され、売上の一部が地元の発展や社会貢献のために還元されるという仕組みになっている。
現在、神奈川県の企業として小田原の鈴廣かまぼことコラボレーションしたTシャツが発売中。また、群馬県の「峠の釜めし本舗 おぎのや」も参加、ヒット曲「つけまつける」の世界観でつくられたロゴを使った商品が発表なっている。さらに、きゃりーが「チーフ・これから・オフィサー(CKO)」を務める福島県の幸楽苑とのコラボレーションも決定している。
「コラボレーションする企業は、地元のみなさんに親しみのある企業を検討しています。コラボロゴも、きゃりーさんの10年の軌跡を感じつつ、ロゴがきゃりー化した時のギャップを楽しんでいただけるような仕上がりを目指して制作しています。Tシャツやグッズになった時を想像してワクワクしますね」(アートディレクター 一森加奈子氏)
このプロジェクトで目指しているのは、きゃりーにとっても、企業にとっても、地域にとってもいい仕組み(三方よし)をつくることだ。「そして、ロゴやコラボ商品についても全員が嬉しい物をつくることを意識しています。また今回のツアーの企画にとどまらず、これからのアーティストのブランディングの在り方を、ご本人も交えてみんなで話し合いながら進めています」(コピーライター 福岡万里子氏)
本プロジェクト発表後、新聞、WEBはじめ、各種メディアで紹介されたほか、最初のコラボレーション企業である鈴廣のSNSにも反響が届いている。「きゃりー本人もSNSで企業募集を告知しており、すでに複数の企業からコラボのオファーが来ているそうです。コラボした企業同士が繋がって、また新しいコラボが生まれたら、さらに嬉しいなと思っています」と、福岡氏は話している。
今回のツアーは全国30公演を行い、各地域の企業とのコラボ商品は順次公開予定だ。コラボ参加企業は、一部現在も募集している。
スタッフリスト
- 企画制作
- アソビシステム+電通
- CD
- 奥野圭亮
- D
- 一森加奈子、萬田翠
- C
- 福岡万里子
- 企画
- 諸星智也
- D
- 赤阪勇介、2BOY(yenter)
- CPr
- 菅野智子
- エグゼクティブプロデューサー
- 中川悠介
- プロジェクト・ディレクター
- 荒木理恵子
- プロジェクト・プロデューサー
- 和田剛
- アシスタント・プロデューサー
- 佐々木佳菜
- AE
- 加藤俊文