朝日新聞社はオトナルと共同で、ポッドキャストの利用実態調査を2021年12月に実施。調査結果を「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2021」として公開した。
本調査は、全国の20歳から69歳の10,000人と、その中から人口構成比で抽出したポッドキャストを日常的に聴くユーザー600人へのインターネット調査の結果がまとめられている。
20代が27.5%、企業の意思決定層が14.3%を占める
調査結果から日本国内で月に1回以上ポッドキャストを聴く人の割合は14.4%。年代別では20代が27.5%ともっとも多く、20-30代が47.5%を占めるとわかった。
■ポッドキャストを聴く頻度 (n=10,000:20-69歳)
■性別と年代(n=10,000:20-69歳)
ポッドキャストユーザーの職業については、経営者や管理職など企業の意思決定層が14.3%を占め、これは非ユーザー内の比率より高い結果となった。
■ポッドキャストユーザーの職業
また、ポッドキャストを聴く方法・聴くプラットフォームについての調査では、オーディオ ストリーミングサービスのSpotifyが34.9%でトップに。
続いてApple Podcast(29.7%)、Amazon Music(24.0%)、Webサイト(18.5%)、Google Podcasts(14.6%)の順で使用率が高い結果となった。
■何を使ってポッドキャストを聴いているか(n=600、複数回答可)
2020年12月に行った調査のデータでは日本国内におけるポッドキャストを聴くサービスはApple Podcastがトップであったが、今回の調査ではSpotifyがAppleの使用率を上回ったという。
「商品・サービス名が記憶に残りやすい」が31.6%
本調査では、ポッドキャストユーザーに対して、聴取後の行動と音声広告に対する印象についてのアンケートも実施。
ポッドキャストを聴いた情報について、57.9%が聴いた後の検索経験が「度々ある」「たまにある」と回答し、購入経験についても「度々ある」「たまにある」と回答したのは29.9%であった。
■ポッドキャストで聴いた情報の検索経験と購入経験(n=600)
また、ポッドキャストユーザーのうち半数近い44.7%以上がSpotify、Amazon Musicなどの音楽配信サービスにて音声広告に触れており、聴いて感じることでは「商品・サービス名が記憶に残りやすい」が31.6%で高い結果となった。