今回制作されたムービーは、
月刊『ブレーン』のYouTube 公式チャンネルで限定公開中です。
見る人がスマホ越しでサイネージの中にいるような感覚に
「 Happy birthday Yumi! 」。アメリカにいる Sam からスマートフォンに届いた祝福の言葉に驚く日本の Yumi 。笑顔で「ありがとう!!」「また皆で会いたいね…。」と日本語で返信すると、軽快な音楽とポップなアニメーションにのせて、「 Thank you! 」「 Hope we can all get together again 」と翻訳されたメッセージが
Sam のもとに瞬時に送られる。互いに母国語でのチャットが続き、 Yumi がスマホ画面をスワイプすると、フランス語や中国語、ロシア語といった世界各国から届いた祝福の言葉が瞬時に日本語に翻訳されていく⸺。
これは 2021 年 10 月に発売された「 Google Pixel 6 Pro 」のリアルタイム翻訳機能を表現したアニメーション動画「 Sharing Vibes 」だ。映像のラストを飾る「 With Live Translate Talk to the world Using your nativelanguage 」というメッセージも、瞬時に「リアルタイム翻訳なら自分の言葉で世界と話せる。」と翻訳。「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」という、 Google の使命を象徴するようなシーンとなっている。
「 Google Pixel 6 Pro 」には Google Pixel 専用に同社が独自に開発した初のプロセッサ「 GoogleTensor 」を搭載。写真に写り込んだ不要物などを検出して消去する「消しゴムマジック」といった画像編集機能など、さまざまなテクノロジーが詰まっている。数々の最先端の機能を備えるなか、今回の動画で焦点を当てたのは、「リアルタイム翻訳」だ。
リアルタイム翻訳とは Google Chat を含む LINE や Facebook Messenger といったさまざまなツールで使用でき、日本語でメッセージを入力すると瞬時に指定された外国語に変換する機能のこと。“言語の壁”を超え、誰もがよりグローバルなコミュニケーションをとることを可能にした。
映像のタイトルは、「 Sharing Vibes 」。制作した米の Creative Director / Producer 山中雄介さんは、制作の意図について「友人や知り合いとチャットする時は『了解』を『りょ』と返信するなど、感覚ベースでの会話が多い。相手が外国人でも、その会話のノリを損なわない機能として『リアルタイム翻訳』に着目し、テキストの交換ではなく、心と心の通じた感覚の共有をコンセプトに据えました」と説明する。
言葉に込められた想いやノリをビジュアライズしようと、翻訳変換を仮想世界で表現した。テンポの良いチャット上のコミュニケーションと相まって、言語の壁を超えて体温を感じられるようなやりとりがアニメーションで繰り広げられている。
また、映像ではチャットの様子がスマホの端末越しの視点で描かれている点も特徴的だ。一見すると鏡のように画面が反転しているように見え、映像の世界に一気に引き込む仕掛けとなっている。「映像を見た人が、約 520 インチのサイネージの中にいるような不思議な体験がつくれるのでは」「サイネージ自体が Google Pixel 6 Pro の端末のように見せることができたら面白い」といったアイデアを具現化していった。
「これまでも縦型映像は何度か制作してきましたが、ここまで巨大なサイズは初めて」と山中さん。「約 520 インチのサイズだからこそ機能する映像を目指していたので、どうすれば没入感が生まれるか、どうすればこの環境をハックした映像体験がつくれるかを意識して制作しました」と話す通り、「リアルタイム翻訳」の機能にマッチした新たな映像表現となった。
米 Creative Director / Producer 山中雄介さん。
数社にてグラフィックデザイナー、プランナーとして従事。 2012 年にデジタルクリエイティブを強みにした AID-DCC に入社。コミュニケーション領域にて統合的なプロデュース/ プランニング/ ディレクションを担当。その後、株式会社米を設立。 Cannes Lions Gold 受賞を含む5 年連続受賞・入賞。 D&AD Wood Pen-cil、ADFEST GRANDE など国内外の受賞歴多数。
スタッフリスト
- 企画制作
- 米+EDP graphic works
- CD +Pr
- 山中雄介
- 企画+Pr
- 椎木光
- 企画+PM
- 佐藤裕香
- モーショングラフィックディレクター
- 加藤貴大
- D(モーショングラフィック)
- 遠藤良太、野村千朝、太田淳一
- D(サウンド)
- Kosuke Anamizu
- D(絵文字)
- 米田米男