音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、ポッドキャスト利用者普及を目的にキャンペーンを開始した。
「海外に続き、日本でもポッドキャストなどの音声コンテンツ市場が今とても熱くなっています。ポッドキャストだけでも300万番組以上が配信されているSpotifyが、さまざまなジャンルの音声コンテンツの魅力をより広く伝えたいという意図から本キャンペーンがスタートしました」と、クリエイティブディレクター 畑中翔太氏。畑中氏は2021年夏放送のポッドキャストを題材にしたテレビドラマ『お耳に合いましたら。』をプロデュースした縁から、本キャンペーンを担当することになったという。
本キャンペーンのキャッチフレーズは、「聴けば、沼。」。CMでは、Spotifyの中にある300万番組以上の深い音声コンテンツの数々を“Spotifyの沼”として表現、ポッドキャストを聴いているリスナーがその深みにどんどんはまっていく様子を描いている。
「300万番組以上のポッドキャストがあるSpotifyを“ハマると抜け出せない沼”として表現。聴き出したらジワジワとその深みにハマっていってしまう様を、沼に落ちていくリスナーとして描くことで、音声コンテンツの持つ独特の世界観と魅力を伝えていく企画です」(畑中氏)
2本のCMのうち「コテンラジオ Spotifyオリジナル」篇の舞台は、電車の中。イヤホンをしてつり革につかまる男性がジワジワと沈んでいく様子を、目の前に座っている少年が発見する。恍惚の表情で沈んでいく男性の足元には、謎の沼が…
もう1本のCM「叶姉妹のファビュラスワールド」篇には、叶姉妹が登場する。舞台は、とあるコインランドリー。洗濯物を取り出す女性がふと待合のベンチを見ると、そこには椅子ごと沈んでいくヘッドホン姿の女性が。そしてその背中合わせの椅子では、なんと叶姉妹がファビュラスな衣装に身を包み、他のどこでも聴けないような姉妹トークを繰り広げていた…。
「音声番組の魅力はやはり、“その生のトークをそのまま聴いてもらうこと”だと直感的に思っていました。なのでCM中に流れる音声は、実際のポッドキャスト番組で会話されたトークをそのまま抜き出して使用。番組が持つリアルな魅力を切り取りました。
またデザイン表現的には、頭の中にイメージはあるものの、実際には見たことがあまりない “沼”表現にこだわりました。リアリティを追求しながらも、コンテンツを聴いている時のような“心地いい沼”にしていくためにどうすれば良いか、沼の色や光の反射、大きさに水面の分厚さ、質感、幾度も検証を重ねこのデザインに辿り着きました」(畑中氏)
CMローンチと同時に都内主要駅では、大々的な屋外広告も実施。CMでは描ききれなかった数々の番組の紹介をすると同時に、ポッドキャストを聴きながら、優雅なバスタイムを味わってもらいたいと、入浴剤をピールオフ広告としてサンプリングを実施した。
スタッフリスト
- 企画制作
- dea+博報堂+博報堂プロダクツ+BABEL LABEL+THING MEDEIA
- CD
- 畑中翔太
- AD
- 伊藤裕平
- 企画
- 村石健太郎
- C+企画
- 奥祐一朗
- 監督+演出
- 今原電気
- Pr
- 山田久人、佐藤一樹
- PM
- 大澤勇太
- 撮影
- 横山香哉
- 照明
- 遠藤和輝
- 美術
- 相馬直樹
- CG
- Visualman Tokyo
- MIX+MA
- 浅田将助
- ST
- 石谷衣
- HM
- 舟崎 綾乃
- CAS
- 渡辺 有美
- ロケ地+スタジオ
- FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO (東京都目黒区)、日活撮影所
- NA
- 赤松真治
- AE
- 三好秀規、松本景司、向井香奈子
- 出演
- 叶姉妹、阿久津ゆりえ、戸畑心、中島歩、笹木祐良