東京・二子玉川の商業施設「二子玉川ライズ」は3月1日から、電気自動車(EV)充電サービスのプラゴと共同し、実証実験を開始する。アプリを使用したEVの充電予約サービスの実証実験で、国内商業施設で初めての取り組み。期間は6月30日まで。
実験の背景には、国内の充電スタンド数が減少傾向にあること、また集合住宅に住み充電設備のない「充電難民」にとって、外出先で利用可能なチャージングスポットの整備が急務になっていることがあった。
実験では、同施設内にあるEV普通充電器2基と急速充電器1基に、予約システムを搭載し、充電設備の利用状況を検証。アプリで事前予約を可能とし、商業施設の来館につなげたい狙いだ。また充電予約したEVユーザーに施設内で使えるクーポンを発行するなどし、予約機能におけるユーザーの満足度向上や、充電中の消費行動についても検証する予定。
「充電時間での買い物の楽しみや新しい発見」という付加価値をEVユーザーに提供し、脱炭素社会の構築に向けたEV普及促進に寄与したい考えだ。
また、3月5日、6日には、自動車専門誌「ル・ボラン」主催によるEV関連イベントが二子玉川ライズで開催される。
EVや充電予約アプリなど関連サービスの展示が行われる予定だ。