プラスは、Z世代の学生をターゲットにした新ブランド「COE365 (コエサンロクゴ)」の発売を開始した。
ブランド名の「COE365(コエサンロクゴ)」は、「ECO(エコ)」の文字を入れ替えた「COE」と、「毎日」を表す「365」を組み合わせたもので、未来を創るZ世代が楽しみながら、大切に使い続けたくなる文具であり、同時に環境にも貢献できることを目指している。本ブランドのテーマは、「エモい」×「エコロジー」をかけて「エモロジー」だ。製品により、再生プラスチックや再生紙の使用、繰り返し使えるつめ替え式の採用、古紙を使った紙箱パッケージの採用など、エコにこだわった仕様となっている。
「文具のメインターゲットである中高生向けにパッケージデザインをリニューアルしたいというご相談を受けました。検討をする中で、最近の中高生のブームが“エモい”であるということから、文具のエコとエモは親和性が高いのではないかと思い、開発したコンセプトが“エモロジー”です。」と、クリエイティブディレクター 今永政雄氏。
そして「eco」を組み替えて「coe」にし、手のひらにエコ「coe365」というネーミングに。このネーミングとブランドステートメントを、コピーライター 佐藤舞葉氏が手がけた。
本ブランドにおいて特徴的なのが、パッケージに学生の生活のワンシーンを切り取ったイラストを採用していることだ。イラストを手がけているのは、イラストレーター 純頃さん。
「コンセプトのもと、パッケージにエモロジー的なイラストをデザインしようと、インスタグラムやピンタレストでイラストレーターを探し、純頃さんに出会いました。そして文具のあるエモい情景として、『放課後の教室』『わたしの机の上』『雨の日の夕方』『朝の通学電車』『帰り道の口実』という5つのシチュエーションを描いてもらいました」(今永氏)
さらに「イラストが描かれたパッケージを見ながら、この情景の世界観にあった音も聴けると、もっとエモロジーになるのではないか」と思ったことから、5つのシチュエーションに合う「エモ音」を制作した。「エモ音」は特設サイトやYouTube他、パッケージや製品に印刷されたQRコードを読み取ることで、それぞれのシーンに合った音を聴くことができる。
例えば「放課後の教室」編では、校庭から聞こえる放課後の部活に励む学生たちの声をバックに、カバンを開ける音、ノートをめくる音などが、ピアノの音色と共に響く。そして映像には、イラストと共に「文具ポエム」が展開される。
「エモ音」を制作したのは、CM音楽ではおなじみの福島節氏。現在、香川県直島に住む福島氏が同じく香川在住のフォーリーアーティスト(音響効果)である渡邉雅文氏と5つエモ音を制作した。
「音をただ聴くだけではなく、例えば受験や試験前、恋文を書く時など、文具を使うシーンでこの音を聴くと何か効果が出るのではと思い、そのエビデンスを取りたいと考え、イスラエルのブレインテック(脳波×AI)のスタートアップ企業であるInnerEyeにご相談しました」(今永氏)
その検証にあたり、AI/loT、ブレインテック、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しているマクニカも参加。高校生20人にこの音とイラストを体験してもらった際の脳波をInnerEyeが解析し、この5つの音にどのような効果があるかを検証。その結果を、特設サイトで公開している。
「中高生になんとか興味を持ってもらおうと思い、いろいろな方にエモロジーというコンセプトに賛同していただいた結果、紙パッケージ→イラスト→ポエム→音→脳波という、思ってもみなかったプロジェクトになりました」と、今永氏。
「coe365」第1弾のラインアップは、修正テープ「ホワイパーPT」、テープのり「ノリノポッド」、シャープペンシル「オレンズ」、ノート「college」、「ルーズリーフバインダー」の5製品。全国の文具店、量販店、専門店、インターネット通販などで発売される。
スタッフリスト
- 企画制作
- BLUEとGREEN+3日目のカレー+ongakushitsu +evance
- CD+企画+D
- 今永政雄
- 企画+D
- 吉田PACHIKO、森田真由美
- C
- 佐藤舞葉
- CPr
- 瓜生文
- I
- 純頃
- 音
- 福島節、 渡邊雅文
- 協力
- InnerEye、マクニカ