加速するSNSのパーソナライズにより、興味・関心がある領域の新たな情報との出会い方も変化してきている。Instagramで「欲しい」につなげるポイントについて、アマナの麻生合歓氏が解説する。
※本記事は、2022年3月1日発売の『販促会議』2022年4月号 の転載記事です。
アマナ
Planning&Design Dept./BX DESIGN2 Sec.
Section Manager
CommunicationDirector / Senior Planner
麻生合歓氏
北海道帯広市生まれ。東北芸工大環境デザイン学科卒業。長野県の県立高校教師、企画会社オレンジ・アンド・パートナーズを経て2015年アマナに入社。プロモーション全体のコミュニケーション設計や、コンテンツプランニングなどを行う。
新型コロナウイルスの蔓延により、いまだに店頭などリアルな場でのプロモーションが成立しづらい状況が続いています。これまでタッチ&トライで販売してきた化粧品や日用品を扱うブランドも含めて、オンラインでいかに消費者の購買意欲を高められるか、が勝敗を分けるようになってきました。
アマナでもSNSマーケティングなどを含むデジタルコミュニケーション関連のご相談をいただくことが増え、2021年は前年比2 倍以上に及んでいます。とくにビジュアル表現を得意とする当社の場合、Instagram関連のご相談をきっかけに、制作するビジュアルアセットをいかに効果的に運用し成果につなげていくか、全体のコミュニケーション戦略から紐解きながらご提案するケースが多くあります。
こうした中で注目したいのが、消費者の購買行動モデルの変化です。
各種SNSの投稿に対するパーソナライズはますます加速し、自分にとって興味のありそうなコンテンツ(よく見ているコンテンツジャンル) が優先的に表示されるようになってきています。これにより、どのように購買行動モデルが変化しているのかを的確に捉えて戦略を立てる必要があります。
「欲しい! 」につながる情報といかに遭遇させるか
「ググるよりタグる」と言われるようになってはや数年。何か新しい商品の購買を検討する際に、Google等の検索サービスよりもSNSで検索するほうが求めていた情報に近いものが出てくるという感覚は、皆さんの体感としてもあるのではないでしょうか。加速するSNSのパーソナライズにより、自分の興味・関心領域の新たな情報との出会い方も変化してきました。Instagramでは「発見タブ」に象徴されるように、「まだ知らない(フォローしていない)」が「興味関心度合いが非常に高い」コンテンツといかに遭遇させるか、さらにはそのプラットフォーム上でいかにスムーズに購買まで誘導できるかは、戦略を考えるうえでも重要なポイントになってきます。
以前のInstagramは、ユーザー投 稿で見つけた商品を欲しいと思ったときに、ECサイトへアクセスして その商品を探すという複数のステップを踏む必要がありました。しかし、「商品タグ」の登場によってI nsta gram上での商品情報の閲覧が可能になり、さらにECへの導線もスムーズになってきています。現時点(※2022年2 月時点)で日本ではまだ実装されていませんが、Instagramアプリ上で商品の購入・決済まで完結する「チェックアウト」という機能がアメリカではすでに浸透してきているようです。
―本記事の続きは、3月1日発売の『販促会議』2022年4月号で読むことができます。
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月刊『販促会議』4月号
【特集】
共感するから買いたくなる!
インフルエンサーの「売る」力
■SNSとECが融合する時代
インフルエンサーをどう活用する?
青柳優子(C Channel)
■インフルエンスファクターからみる
SNSの影響が変える、新しい消費行動
橋本菜々子(トレンダーズ)
■双方向のコミュニケーションになっていますか?
ライブ配信における企画・制作・配信のポイント
高村 馨(LIVERBANK)
■共感した瞬間の「欲しい!」を逃さない
プラットフォーム別 EC融合の状況と活用法
・TikTok 朝戸太將(Natee)
・Instagram 麻生合歓(アマナ)
・Twitter 村瀬秀人(AnyMind Japan)
■あらゆる接点が販売チャネルに
「欲しい」と思った瞬間を捉える
濱野幸介(プリズマティクス)
【特集2】
DXにサステナブル……
今どきの販促ツール
■編集部ピックアップ
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NEW OPENした施設・店舗の販促ツール
■ラクスル
リンナイとラクスルが取り組む
販促ツール制作のコストダウンと効率化
■博報堂プロダクツ
最初の一歩をいかに踏み出すか
販促現場でSDGsに取り組むには
■ジェーシービー
お店やウェブサイトで活用可能な
JCBの新しいギフトカード
【INTERVIEW】
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