「気づいたら、顔にスライムをかぶっていた」現役藝大生の画家が語る創作の原点(ゲスト:友沢こたお)【前編】

美人画家の幼少期は「まめおやじ」?!

中村:ラジオだからお姿見えなくて残念なんですが、すごく美女であらせられる。フランス人とのハーフなんですよね?

友沢:そうですね。そういうのを自己紹介で言うべきでしたね。

権八:いやいや大丈夫よ、どんどんフォローしていくから(笑)。お母様が実は有名な漫画家さんの、友沢ミミヨさんなんですよね?

澤本:なるほど、なるほど……。

権八:僕なんかの世代だと、ジム・オルークっていうミュージシャンのCDジャケットが有名ですよね。こうゆう画風の(実物を見せる)。見たことありますよね?

澤本:はいはいはい、あります!

権八:今日は『まめおやじ』っていう作品をお持ちしていますけど。ちなみにこれは、「育児マンガ」なんですよ。

友沢:そうです。私を育てているマンガで、全部実話から成り立っているんです。「原始式教育入門」って書いてあるんですけど、何も押し付けてこないっていうか、すごくのびのびとした、いいマンガなんですよね。

一同:(笑)

友沢:勉強になるようなことを押し付けられていないんだけれど、すごく勉強になるという。これは全部、私のことを書いてるんですけど、大人になった今読んでも私自身すごく勉強になりますね。
「人間とは」というのを考えると、どうしても原始のほうにいくというか……(笑)やっぱり、子どもとか赤ちゃんが放っている言葉というのはすごくて。内容は「ママ、おならをポケットに入れた事ある?」とかそういうのばっかりなんですけどね。すごくいい本なので、ぜひみなさん読んでみてください。

権八:この中にも出てくるんだけど、1歳か2歳ぐらいの赤ちゃんが「将来何になりたい?」っていう質問にどう答えたか、覚えてる?

友沢:たぶん「このまま」って言ったんだと思います。

権八:そうそう、将来の夢は「このまま」という。

一同:ははははは!

澤本:それ、何歳の時ですか?

友沢:結構大きかったと思いますよ。たぶん生まれ育ったフランスから日本に来て、幼稚園に入ったぐらいですかね。でも、やっぱり大事だと思うんですよ、その精神。なんかね……(笑)

権八:もうちょっと前は「ママは大きくなったら、何になりたいの?」って言われたお母さんが冗談で「魔法使いになりたい」と。それから「アンタは何になりたいの?」って聞いたら「お客さん」と答えたというね。

一同:ははははは!

澤本:すごいね、面白いね。

権八:面白いです。うちも子どもが小さいから分かるんだけど、やっぱめっちゃ面白いこと言いますよね。で、おっしゃるとおり本質的なんだよね、実は。

友沢:そうなんですよ、すごくイイんですよね、なんか。

権八:このマンガの主人公が、こたおちゃんというね。

友沢:そうですね。イラスト毛が3本しかないんですけど(笑)。実はこの『まめおやじ』っていうマンガ、ずっと続いていて。

権八:え、そうなの?

友沢:そうなんですよ。『テレビブロス』でずっと連載続いているんですけど、見た目はずっと変わらないんですね。まめおやじのまま中身だけが成長していくっていう。
最初は「あ、はーとのぜりー……まま」みたいな事を言ってる子が、だんだん大きくなったら「枝毛って、切るしかないのかしら。彼氏みたいに……」みたいなことを言い始める。赤ちゃんのフォルムのまま(笑)

権八:はいはいはい(笑)

友沢:そんな感じで、まだ続いています。

権八:『テレビブロス』で連載しているんだね。それで、お父さんはフランス人?

友沢:そうですね。

権八:フランス人で船乗りなんだよね。

友沢:そうです。船乗りで歌手もやっています。

中村:すごいですね……。なんか、ドラマの人みたい。

友沢:そうですね、ドラマの人みたいですね(笑)

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