日本ハムは3月7日、グループ2022年新規事業戦略発表会を開催。同社、代表取締役社長 畑佳秀氏から強化方針と、それに伴う新事業「エンタメ事業」「ウエルネス事業」「エシカル事業」が発表された。
「ウエルネス事業」に関しては、先んじて2月にローンチしているアレルギーケア総合プラットフォーム「Tabel for All」。「エンタメ事業」に関しては肉の5つの食シーンに合わせた商品を提供するDtoCサイト「Meatful」のローンチを発表した。
また同日、同グループCEO(チーフ・エンターテインメント・オフィサー)として、2022年シーズンからプロ野球、北海道日本ハムファイターズの監督も務める新庄剛志氏が、コーポレートアンバサダーに就任したことを発表した。
まず、畑社長から「Vision2030」で制定した同社の新Visionメッセージ「たんぱく質を、もっと自由に。」について説明があった後、強化方針として「たんぱく質の安定供給」「食物アレルギーへの対応」の2つが出された。それに伴い、エンタメ事業、ウエルネス事業、エシカル事業の3つの新規事業の立ち上げを発表。本新規事業に関し、2025年度単年黒字化、2030年度売上高100億円を方針とするとした。
エンタメ事業のひとつとして、DtoCサイト「Meatful」のローンチを発表。「お肉の価値を高めたい」という思いから、「贅沢ディナー」「旅/お取り寄せ」「間食」など5つのお肉提供シーンでの商品・サービスを提供する、ECサイトを展開する。一般流通商品は取り扱わない方針で、単年度売上目標は1.5億とした。
ウエルネス事業のひとつとしては、2月17日に先んじて発表しているアレルギーケア総合プラットフォーム「Tabel for All」の展開を説明。変化の激しいアレルギー業界に関する最新情報の更新、アレルギーに関するコラム、約600のレシピ、個別相談などを実施。4月上旬から食物アレルギー対応食品の販売も実施する。
今回の新庄氏の就任は、同グループVisionメッセージ「たんぱく質を、もっと自由に。」発信強化のため。当日は、活動内容や抱負が語られたほか、管理栄養士・浅野まみこ氏と、たんぱく質の魅力についてクイズを交えたトークセッションも行われた。
同社は、既成概念に捉われない考え・発想で、日本ハムファイターズを率いる新庄氏に、新たな柔軟な発想で、同社の新ビジョン、たんぱく質の重要性について発信してもらいたい狙い。
また、新庄監督がファイターズで今期掲げるスローガンは「ファンは宝物」。「様々なステークホルダーから認められ、求められる企業になりたいという当社の思いも重なり、今回の就任につながった」と、畑社長は説明した。