NTTドコモは、スペシャルムービー『卒業生100万人の答辞』篇を3月9日に公式YouTubeチャンネルで公開した。
この企画は、ドコモと人気アーティストEveのタイアップによるシリーズの第2弾。2月25日に、第一弾としてEveの新曲『言の葉』とタイアップしたスペシャルムービー『あの恋をもう一度』を公開している。
3月に公開された『卒業生100万人の答辞』は、卒業式で答辞を読む女子生徒の姿から始まる。人生の晴れの日である卒業式も、同級生はみんなマスク姿。入学からのたくさんの思い出と、思いもよらずいままでの日常のありがたみを苦しいほど知った高校生活を、EVEの人気楽曲『心海(合唱ver.)』にのせて振り返っていく。「青春とは密そのものだったのです」。
高校生が学校生活の中で実際に撮影した写真や映像の数々も流れる本ムービーは、公開から3日で110万回再生を超えている。
「卒業という人生の節目に、その先まで続くブランドとユーザーの感情的なつながりをつくることが求められました」と、本シリーズを企画したクリエイティブディレクター 細田高広氏。
「その“感情的なつながり”を担保するためにも音楽を中心に設計することは、企画当初から決めていたことです。若者から圧倒的な支持を集めるEveさんに協力いただけることが決まり、企画の方向性が明確になりました」
当初は、卒業をテーマに1本のムービーを制作する予定だった。ラブストーリーである『あの恋をもう一度』、そしてドキュメンタリーである『卒業生100万人の答辞』と、まったく方向性の違う物語だが、企画を検討する中でどちらも捨てがたいという話になり、2本同時に制作することになったという。
『あの恋をもう一度』は、高校最後の一年を過ごす女子高生の物語。授業中、掃除の時間、休み時間の図書館、部活中、放課後も、その視線の先にはいつも決まった男の子の姿が。卒業式の日、彼女は意を決して彼に告白するべく、公園に呼び出すのだった―――本ムービーのメッセージは、「青春は、みんなが主役。」。登場人物の仕草や舞台装置を含め、ストーリーには様々な伏線が隠されており、2度見することでより楽しめる構造になっている。
「『あの恋をもう一度』は卒業までに" 告白したい"と思ってもらえる映像をつくろう、というところから始まりました。公開してすぐにSNSで"私も・僕も告白しようと思った"という投稿を見つけて、手応えを感じました。また“何度も見た”“2回目はもっと面白い!”という反応も、まさにそれを狙ってスタッフ全員で最初から最後まで粘ってきたので報われた気がします。Eveさんの新曲『言の葉』は片思いのときのような、もどかしい感情を歌う楽曲です。ただのタイアップを超えて、物語の大切な柱になりました」(細田氏)
一方、『卒業生100万人の答辞』のベースにあるのはドキュメンタリー。答辞の原稿を書くために、何人もの高校生にコロナ禍の学校生活のリアルを取材した。
「胸を打つ言葉やエピソードを土台にして、泣きながら原稿を書き上げました。映像の半分は、高校生から写真や動画を提供してもらい、足りないところを撮影して全体を構成しています」(細田氏)
このムービーでは、EVEの「心海」を合唱バージョンにアレンジし、合唱パートには都内の高校のコーラス部などに参加してもらった。
「言葉も映像も音楽も、すべて学生たちとの“協働制作”ですね」(細田氏)
撮影のラストには、参加してくれた学生たちが号泣し、スタッフがもらい泣きするというシーンも。そして公開後は、SNSでは「思わずもらい泣き」「涙が止まらない」「感動して泣けた」といった声があふれている。学生はもちろんのこと、かつて高校生だった大人たちからも大きな反響があったのは、うれしい誤算だったという。
スタッフリスト
- 企画制作
- TBWA\HAKUHODO+博報堂+AOI Pro.
- ECD+C
- 細田高広
- CD
- 田中裕二
- AD
- 後藤大、日髙李衣子
- C
- 大久保日向子
- 企画
- 芝崎雄介
- PR
- 夏秋馬寧、根本崚佑
- Pr
- 水迫恵介、梅山智弘
- PM
- 矢部涼介、櫻屋優志
- 演出
- 森義仁
- 助監督
- 吉田龍平
- 撮影
- 吉田明義
- 照明
- 横堀和宏
- 美術
- 矢内京子
- ST
- 高橋毅
- HM
- 植木歩
- CAS
- 茂木ちか
- ロケCo
- 細谷法彦
- 編集
- 岩間徳裕(オフライン)、金沼怜(オンライン)
- カラリスト
- 井口美音
- 音楽Pr
- 丸橋光太郎
- MIX
- 吉川貴人
- アーティスト
- Eve
- 出演
- 松崎未夢、亘理舞、中沢元紀、杉田雷麟、豊島心桜