本戦のリアルな課題に苦戦、そして…
いよいよ、ヤングスパイクス当日。ここからは、弟の蓮田潤がお送りします。
クライアントは予防接種へのアクセス拡大を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」です。課題は「ワクチン接種をためらうアジア中低所得国の人々の、ワクチン接種率の向上」。まさに昨今の社会課題をそのまま用いたようなテーマであり、世界各国が目下必死に取り組んでいる課題のため難易度が高く感じました。リアルすぎる課題だからこそ、僕も姉も全然違った考えを持っていて、互いの合意形成をするのも本当に時間がかかりました。
アイデア出しを経て、なんとか合致したのが「結局、ワクチンを打った後の体の変化や副反応が一番の障壁になっているのだから、ワクチンを打っても元気に活躍している人の姿を見せるのがド直球でいいんじゃないか?」という意見。
これを元に、どの国の人も共通して「(ワクチン接種後も)元気に活躍している人」として感じられるであろう、オリンピックのメダリストに注目しました。オリンピックに出場する選手のほとんどが、既にワクチンを接種しています。ヤングスパイクスのちょうど翌月には北京オリンピックが迫っていたのも、僕たちの企画を後押ししました
そうして生まれた私たちのアイデアが下記です。
「Vaccinated Medalist(ワクチンを接種したメダリスト)」
オリンピックのメダリストたちに、ワクチン接種の証として “ワクチンメダル”を贈呈。このメダルを企画のアイコンにしました。ワクチンを打ってもパフォーマンスを発揮できることを証明して見せてくれた存在として、メダリストたちに、ワクチンに対しての思いや、自身のワクチン接種後ここに至るまでのストーリーなどをインタビュー。それをテレビを通じてメダル授賞式の様子と共にターゲットに広げる、それが今回僕たちの提案した企画でした。
プレゼンでは実際に「メダリストの記者会見」風の背景に変えて、メダリストのインタビューの様子をお届けしました。
プレゼンでは企画が実現した場合を想像させるのも、大事なポイントだと思います。