ロート製薬は、同社が販売する目薬「ロート Z!」のWeb動画とMV「WAKE UP!!! -ムリなときってあるよね-」を、3月に公開した。
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朝、ムリ。まじ、ムリ。寝起き、ムリ。ムリ。 一限ムリムリ。通学ムリ。ムリ。
朝、ムリ。まじ、ムリ。寝起き、ムリ。ムリ。 一限ムリムリ。通学ムリ。
というEDMのメロディーに乗って、ベルトコンベアーから流れてくるのはお笑い芸人 チョコレートプラネットの二人。フォロワー数180万人超えのTikToker 金子みゆさんがリズムに合わせ、そんな二人をつまみ上げて起こす。
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今何時?ジー! ムリなら、今すぐロートジー!
今何時?ジー! 疲れ目に、今すぐロートジー!
やる気のない様子を見せる二人だが、金子さんの言葉に促されて「ロートZ!」をさすと、それまでフワフワと宙を漂っていたのが嘘かのようにキレのよいダンスを開始する。
こんなシーンが朝のみならず、昼・夜と3つのシチュエーションで展開される。
「ふだん目薬を使っていない若い人たちに、どうすればロートジーを使ってもらえるか?そんなミッションにチーム一丸となって挑みました」と、クリエイティブディレクター 堀靖幸氏。そこで、キャンペーン全体のコンセプトを「WAKE UP!」にし、朝をはじめとした、生活の中の疲れ目による様々なムリな瞬間に寄り添うシーンを描くことにした。
メインとなる施策は「ムリ」をキーワードにしたWeb動画と長尺バージョンであるMV、そして3月6日より東京メトロ銀座線・丸ノ内線の車両(各1編成)で展開している「アラーム画面」を使ったトレインジャックだ。「ロート製薬さんが常に攻めの姿勢だったことにより、生活者目線に寄った企画が実現できました」(堀氏)という。
繰り返しのリズムと動きで、独特の世界観に仕上がっている映像のコンセプトは、「工場でWAKE UPする人が量産されていく様子」と、プランナー 花田礼氏。
「ずっと見ていられるGIF動画のような上質なチープ感を追求し、音楽・映像を作りました。そこに、コミカルとリズミカルを兼ね備えたチョコプラさん、デジタル的な表現力が高く注目していた金子みゆさんにご出演いただきました」
撮影時のノリで撮れたものも本動画では多く採用されており、演出コンテと仕上がりは違うものになったそうだ。
本作の楽曲は、「水曜日のカンパネラ」のケンモチヒデフミ氏によるEDM。1・2番と3番でガラッと転調する曲は、ケンモチ氏が「若者に刺激的な音楽を届けたい」と思ってつくったという。この音楽に合わせて、映像ではあえて同じシーンを多用するなど細かいところで色々と遊んでいる。特にラストでは、ほぼ動かないチョコプラ二人と商品カットが90秒も続く。「ほぼ動かずに引っ張ったものをさすがにこれは却下されるなとロートさんに見せたら、1ミリも反論なく世に出たことへ驚きを隠せません」(花田氏)
公開後、TikTokではオーガニックで100万回再生以上、好意的なコメントも数千件レベルであがっており、今回のターゲットである10~20代の若者に有効にアプローチできたという。その広告の拡散効果もあいまって、「ロートジー買ってみた」「朝目薬やってみる」という声がたくさん見られた。
スタッフリスト
- 共通
- 企画制作
- 電通 関西支社
- CD
- 堀靖幸
- AD
- 杉本翔吾
- 企画+C
- 花田礼、小池茅
- AE
- 加藤重成、福島大地、鷲尾尚哉
- CM
- 企画制作
- 電通クリエーティブX
- PR
- 長谷川大輔
- PM
- 玉垣尚之、西川龍生
- 演出
- 川北亮平
- 撮影
- 遠藤道雄
- 照明
- 宮本順平
- 美術
- 鳴滝良弘
- ST
- 成田咲良
- HM
- 河西幸司
- CAS
- 田村勇樹
- 編集
- 壁谷太一朗(オフライン)、都大輔(オンライン)
- MIX
- 牧田祥悟
- 楽曲制作
- ケンモチヒデフミ
- 振付
- 振付稼業 air:man
- スタジオ
- 横浜スーパーファクトリー
- CG
- Inten
- 出演
- チョコレートプラネット、金子みゆ
- グラフィック
- 企画制作
- 大阪宣伝研究所
- D
- 河原吉雄、山本将平
- PR
- 今泉拓也
- 撮影+CG
(商品) - 円尾享宏
- CG
- 山田和史(タレント)
- 製版+印刷
- 東洋紙業、富士フイルムイメージングシステムズ
- 出演
- チョコレートプラネット