所属企業の強みを生かし、新規事業を成功に導く
新刊書籍『ユーザーファーストの新規事業 ―社内の資産で新たな成長の種をまく』(中村愼一著)が3月28日、全国の有力書店とオンライン書店で発売されました。
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国内市場の成熟化に伴い、あらゆる企業で新たな収益源の開発、すなわち新規事業がテーマとなっています。なかでも、大企業には顧客基盤や土地・設備などのインフラ、人的リソースなど活用できる資産が多くあります。それらを活用することで、新市場で他社より優位に立てる可能性があります。
本書は、事業計画シナリオの書き方から社内の調整、社外とのアライアンスの方法など、新規事業担当部門の責任者が直面するシーンごとに心がけるべき点を記したものです。
筆者がパナソニックや損保ジャパンで推進してきた新規事業開発案件における成功や失敗の経験をもとに、ユーザーメリットを創出する企画立案から、人・モノ・カネ・ノウハウといった経営資源の集め方、社内を味方につける方法に至るまで、実体験をもとにわかりやすく解説します。企業の新規事業担当者や社内ベンチャーで成果を上げたい人はぜひ手に取ってほしい、ありそうでなかった一冊です。
〈著者紹介〉
中村 愼一
損害保険ジャパン株式会社 執行役員 ビジネスデザイン戦略部長
1985年上智大学経済学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。ハイホー・シーアンドエー代表取締役社長などを経て、2008年に会員サイト「CLUB Panasonic」を運営。会員数1000万人、月間2億PV規模に育て顧客ロイヤルティ向上に貢献。2017年11月損害保険ジャパン日本興亜(当時)に入社し現職。新規事業の担当役員として、個人間カーシェアサービス「Anyca」、マイカーリースの「SOMPOで乗ーる」、駐車場シェア「akippa」をはじめ6件の新規事業を推進。4年目になる2022年度は売上100億円を目指す規模へ成長を続けている。現在は新たな事業を複数計画中。2022年4月から常務執行役員に就任予定。
目次
はじめに
第1部 なぜ事業開発をするのですか?
第1章 持続するために仕事をつくり続ける
現状維持と新しい行動
企業/事業の賞味期限
既存事業はどこから来て、どこへ行くのか?
第2章 既存の強み・社会課題・アライアンス
既存の企業資産の強みを活かす
社会課題の解決は、ユーザーメリットの創出
スピードとアライアンス
ユーザーを動かすシナリオづくり
第2部 実践を通じて得られたノウハウ
第3章 パナソニックでのケーススタディー
「クラブパナソニック」の原点
会員集めに奔走する
社内からの批判とコミュニケーション
PDCAサイクルの大切さとユーザーの本音
IDの全社展開とカスタマーフレンドシップマネジメント(CFM)
商品体験のためのレンタルキャンペーンとクラブパナソニックコイン
メディア化に必要な戦略的な露出と対外評価
商品体験のためのオンライン・トゥ・オフラインの全国展開とクラブパナソニックコイン
第4章 損保ジャパンにおける新規事業
初めての転職と私のミッション
モビリティ3事業の起点「Anyca」
モビリティ3事業の相乗効果
保険のデジタルトランスフォーメーション
デュー・ディリジェンス
第5章 新規事業を支える顧客基盤
「SOMPO Park」の立ち上げ
「SOMPO Park」のコンテンツ戦略
ユーザーの需要調査
第6章 セキュリティ対応とメディア
「クラブパナソニック」での不正アクセス
「SOMPO Park」への応用
「Anyca」での対応
従業員が抱えるリスク
第3部 人材の育成
第7章 新規事業開発における経験の価値
「事業開発ができる人間はいない」と考える
事業開発に向くタイプ、向かないタイプ
「研修」の使い方
第8章 事業企画が「浅い」と言われるのはなぜか
事業企画のサンプルを見てみる
企画が却下されてしまう理由
ユーザーメリットの導き方
第9章 評価と組織内コミュニケーション
評価について
部下とのコミュニケーション
専門技能の教育
風穴を開けるのはあなたです
おわりに
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