NECは3月31日、カゴメとの共同PR施策として、人工知能(AI)技術を活用したプリンを開発、今夏にも発売すると発表した。特設Webサイトを設け、レシピの主軸となる野菜とほかの食材の組み合わせについての投票受付を始めた。カゴメが野菜の摂取量を増やす目的で2020年から進める「野菜をとろうキャンペーン」の一環。
カゴメの調査を基に選んだ、子どもが苦手な野菜21種類に対し、AIで相性がよい食材を推定。100通りの組み合わせの中から、6件を採用する。開発や販売には岐阜県の洋菓子店「プルシック」の所浩史氏が協力する。できあがったプリンは「プルシック」がネット販売する予定。
複数のものごとの間にある関係を分析する「グラフベース関係学習」を組み合わせに用いた。たとえば「ニンジン」と相性がよい「ショウガ」は、インド料理のビリヤニで「ドライプルーン」と共に用いられているので、「ニンジン」と「ドライプルーン」は相性がよい、と推定する。50万種類を超えるレシピと食材の組み合わせをベースにした。
NECは「グラフベース関係学習」を、食品や化粧品など、メーカーの開発支援へ展開したい考え。