毎日新聞社が主催、経済産業省が後援する第89回「毎日広告デザイン賞」の結果が4月7日に発表された。
企業からの課題に沿って制作する「一般公募・広告主課題の部」の最高賞は、「赤穂の天塩」の課題に対して作品を制作したウィルコミュニケーションデザイン研究所 石野亮真氏、GMO NIKKO/ゼロイチ 菊野くるみ氏の作品に決定した。
また、実際に新聞に掲載された広告を作品として審査する「広告主参加作品の部」では大塚製薬・ポカリスエットの広告「春が来た」が最高賞を受賞した。
審査員はアートディレクター浅葉克己氏、コピーライター 一倉宏氏、アートディレクター 大貫卓也氏、アートディレクター 葛西薫氏、写真家 操上和美氏、アートディレクター 永井一史氏、コピーライター 仲畑貴志氏、グラフィックデザイナー 中村至男氏、アートディレクター 服部一成氏、グラフィックデザイナー 原研哉氏、アートディレクター 森本千絵氏、毎日新聞社社内審査員のほか、ゲスト審査員は建築家の堀部安嗣氏が務めた。(順不同)
「一般公募・広告主課題の部」には1059点の応募があり、うち13点が入賞。また「広告主参加作品の部」は144点が対象で21点が入賞した。
同賞は1931年に「芸術の街頭躍進、美術と産業の融合」をスローガンに掲げ発足。1958年の第26回から、「広告主参加作品の部」を設けている。
各部門の最高賞および優秀賞は下記の通り。
一般公募・広告主課題の部
最高賞
・天塩「赤穂の天塩」15段カラー2点シリーズ
C:石野亮真(ウィルコミュニケーションデザイン研究所)
AD:菊野くるみ(GMO NIKKO/ゼロイチ)
優秀賞
・日本公園緑地協会「公園の未来」30段カラー3点シリーズ
D+I:金子祐子(多摩美術大学)
・学研プラス「学研の図鑑」30段2点シリーズ
AD:伊藤優汰(金沢美術工芸大学)
・名門大洋フェリー「フェリー、船旅、新造船就航」30段カラー3点シリーズ
AD:矢崎花(日本デザインセンター)
広告主参加作品の部
最高賞
・大塚製薬・ポカリスエット「春が来た」3段カラーほか3点シリーズ
優秀賞
・クボタ「企業広告/未来のために、過去を砕く。扉の先に課せられたのは、時を架ける使命。」30段カラー
・住友林業「企業広告/『森が動くと、経済が動く。』森と衛星とピースフル。」15段カラー
・千葉工業大学「ブランディング広告/迷ったら、美しいほうへ」15段カラー