二宮和也主演、新春SPドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』の“構想25年”は本当だった!(ゲスト:馬場康夫、宮司愛海)【前編】

二宮和也の「イタリア語マスター法」に驚愕

宮司:今回は、二宮さんと有村さんが兄妹役を演じられていると思うのですが、撮影が2020年の冬、1月あたりとうかがっていたんですけど。

馬場:そうですね、あれは3度目だったかの「緊急事態宣言」が出ている真っ最中で。 お正月を過ぎて、2000人あたりを超えたじゃないですか?そのあたりから始まってたから、結構大変でしたね。

宮司: しかも、かなり寒そうでしたね、外の撮影が。風も強そうで。

馬場:でもね~、「あぁ、プロだなぁ」と思うのは、撮影したものが上がって編集したものを見たら、夏に見えるところもあったんで「すごいなぁ〜!」と思いました。やっぱり、役者さんの演技がね。そういえば、二宮くんのイタリア語にビックリしなかった?イタリア語ペラペラって、ホントにペラペラじゃないの、アレ!

宮司:はい。インタビューさせていただいた時に「大変じゃなかったですか、イタリア語のセリフ?」とうかがったら、「いや、 全然」みたいな感じで。「イタリア語をカタカナに変換したので、逆に覚えやすかったです」というテンションだったので、ビックリしちゃって。

馬場:どうやって練習したのかは、聞いてない?

宮司:あぁ~、そこまではうかがっていないです。

馬場:「Google翻訳」に向かってひとりでしゃべって、正しいイタリア語表記が出てくるかをずっと見ていたんだって。そのやり方を聞いて、「あったまイイ~!!」と思っちゃって。

宮司:それだったら、ひとりでも練習できますもんね。

馬場:ちゃんと表示されていたら、僕のイタリア語の発音は正しかったんだ、って分かるじゃないですか?これにはビックリしましたね。

宮司:歌唱のシーンも3カ所ぐらいあって。しっかりと歌われていた印象がありますね。

馬場:しかもオペラ曲を、イタリア語でね。すごいよねぇ。

宮司:何でも出来ちゃう方なんだなって、作品を見て改めて思いました。

澤本:そうそう。だから、セリフがそこそこ至っていない部分でも、面白くなっている部分がすごくあるって、馬場さんがおっしゃってました。

馬場:ははははは!

澤本:「やっぱ、二宮くんの表情ですごく助かってるね」って言っていただいたのがあって。よかったなぁ、と。

馬場:いや、ホントですよ、それは。ちょっと他の人だったら想像がつかなくなっちゃった。

宮司:兄妹の空気感も、見ている側としてすごく心地よくて。お2人にしか出せない空気感もあって。素敵だなぁ、と思って見ていましたけどね。

馬場:そうね。僕は『男はつらいよ』の大ファンなので。なんとなく、2人が寅とさくらに見えましたね。

宮司:んー、なるほど!そういう関係性を意識した部分があったんですね。

馬場:すごくありますよ。例えば、自分の妹にイタリア人が言い寄ってくるのにものすごく抵抗するっていうのはアレ、寅さんのパターンですよ。

宮司:なるほど!あと、ビックリしたのはイタリア人キャストの中にペッペさんがいらっしゃって。ペッペさんは元々知っていたので……。

馬場:お、ナンパされましたか?

一同:(笑)

宮司:されなかった(笑)。というか、お会いできなかったんですよ~。

馬場:え、会ってないんだ?!

宮司:インタビューは二宮さんと有村さんだけだったので、お会いできなかったんですけど。「イタリア人のお三方がすごく盛り上げてくれたので、現場の空気が良かった」ってお2人が話されていて。ドラマの中でも3人が盛り上げていたように、現場にも陽気な雰囲気が漂っていたんでしょうね。

馬場:ホントに、それはそう。ちゃんとみんなが期待する、イタリア人らしいパフォーマンスをしてくれていたので、すごく楽しかったですね。

澤本:権八、なんかしゃべる?

馬場:はははははは!

権八 :いやいやいや、ペッペさんはこのラジオにもきてくださってね。

宮司:そうなんですか?

澤本:そうなんです。撮影に行って話した時に「ラジオに出ます?」って聞いたら「出る!」って言ったんで。

馬場:でも、ホントにオタクの漫画家だから。シャイな男だったでしょ?

澤本:えぇ。ここにきた時は、ホントにマンガの話ばかりしていて。

権八 :すごい真面目な、ものづくりに真摯な人でしたね。マンガもさることながら、映画もいつかつくりたいって言っていましたね。『テラスハウス』に出ていたんですよね?

馬場:そうそう、『テラスハウス』だね。あ、宮司さんはそれで知っていたのか。

宮司:はい。けど、ただの視聴者だっただけですけどね(笑)。

権八 :彼らはちゃんと芝居していたんですか?

馬場:むちゃくちゃしてますよ、3人とも!ほぼみんな初めてなのに。料理研究家のベリッシモくんだけは他のドラマでも何度か見たことがあるんだけれど、すごく上手くてビックリしましたよ。彼らはオーディションで選んだんですけどね、パウロっていう料理をつくっている役の人。あの人は某CMでオダギリジョーと一緒に出てきて「じゃ、いいですぅ~!」って言ってる人なんだけど(笑)。あの人、実はオペラ歌手なんですよ。

宮司:途中、歌うシーンもありましたね。

馬場:ちゃんと本職が歌ってたでしょ?

宮司:いやぁ~、なるほど。

権八 :これは、ギャグ……ドラマ?なんですか(笑)?

一同:(笑)

宮司:そういうことでも、ない(笑)。ところどころ、ふっと笑えるような部分もありつつ、戦時中のお話なのでシリアスさもありつつ。人の心が揺れ動く様だったり……アレ、なんで私が喋ってるんでしょうね?(笑)

馬場:ははははは!

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